「会社の忘年会を欠席したい。」

≪本日の僧侶プロフィール≫

 

・コンサル僧侶

10年間、企業コンサルタントとして活躍するが、自身の人生を改めて振り返った時に、利益至上主義の生き方に限界を感じ、一念発起。僧侶となる。

 

・公務員僧侶

公のために生きることを自分の生きる道と定めて公務員になるが、公を大切にすればする程、家族をほったらかしにせざるを得ない現実にぶつかり、納得のできる生き方を求めて僧侶となる。

 

・学者僧侶

幼少の頃より、生死の問題に強い関心を持っていたが、いつの頃からか、その答えを仏教に求めるようになる。気付いた時には仏教研究者に。師匠の勧めで僧侶となる。

 

≪本日の人生僧談≫

 

20代男性からの相談「会社の忘年会を欠席したい。」

 

上司が飲み会好きで、断ると説教されます。

コミュニケーションを避けてるからお前は仕事ができないとか・・・。

実際、職場で浮いてしまうのは嫌ですが、無意味に参加するストレスの方がつらいのです。

今回の忘年会も半強制の雰囲気。しかも上司のおごりではなくワリカンです。

 

ひとりでゆっくり過ごしたいのですが、うまい断り方はないでしょうか?

 

 

学:理不尽だね。これは参加しなくていいよ。欠席しても味方してくれる人はいるでしょ。部署で同じ気持ちの人もいるんじゃないの。

 

公:いや先の事を考えて出といた方がいいよ。とりあえず参加して、気が合う人の隣に座るとか、ストレスのない過ごし方を工夫してみる。参加することは無意味じゃないし、職場の居心地の良さにつながる。

 

コ:そもそもこの人は普段から職場の雰囲気にあってない可能性もあるよね。まだ20代だし、部署替えや転職も選択肢にいれては?

 

公:今回の忘年会をきっかけに、将来自分がどうなりたいのか考えてもいいかもね。

でも、とりあえず今回はどう対応すればいいだろう?

 

学:お金がない、と断るのはどう?

 

コ:「上司のおごりではなくワリカン」って言ってるから、お金がないというより、上司が嫌いなんじゃないかな。

 

公:不満があるならこの際、直接上司にぶつければいい。

 

学:あー、たぶん激怒されるだろうけど。本音は変化を起こすきっかけになるかもね。

 

公:ウソの理由がばれると、上司との溝をよけいに深めると思うし。

ひとりの時間が好きなら、本音を言う。とりつくろわずに。

 

学:「お前らは酒の飲み方がわかってない!」と言ってみるとか。

 

公:それが許されるのって・・・飲み会だよね。

 

コ:結局出るのかよ!

 

学:まあ、さっきは「参加しなくていい」って簡単に言っちゃったけど、適当な理由で断ると、相手も嫌われてると思っちゃうかもしれないよね。

 

公:やっぱり人間関係は思うようにならないことが多いね。だから、このしがらみから抜け出そうとするよりは、考え方を変えて、それを利用したらどうかなぁ?もう仕事上の付き合いだと思って割り切っていけば、仕事もうまく回るようになるかもね。でも急に自分を変えるのは難しいだろうから、少しずつ近づいていったらどうかな?

 

学:確かに好きでもない人たちと長時間すごすのは苦痛だよね(仏教でいう怨憎会苦だね。)でも「向こうが悪い」と、すべてを相手の責任にしてしまうのではなく、相手のことを嫌いだと思っている自分の気持ちを見つめ直してみたらどうかな?少しは自分が変化するかもしれないよね。

 

コ:自分以外の目線でものごとをみることは大切だね。どんなに相手のことを考えているといっても、やっぱり自分にいいように考えてしまうのが人間。この場合、上司の立場で考えてみるとどうなるかな。

「部長(?)と話すのは好きだけど、大勢の宴会が嫌なんです」って言ってみるとか。

 

公:かわいげあるね。こちらの方から好意を見せると、相手の方が変化するかも。じゃあ二人で行こうって言われるかもしれないけど(笑)

 

 ≪中締め≫

 

正直でいるのはよいことだけど、ストレートな言葉が良い結果を生むとは限らない。「なんでこんなめに」と嘆くだけではなく、少し冷静にいろんな角度から今の状況を見つめてみよう。良い結果につながる一言が見つかるかもしれない。