お坊さんと京都の町を散歩!門前町で留学生がツアーを模擬体験「おぼうさんぽ」

僧侶が観光客を迎え、西本願寺や周辺の門前町を散策する企画「おぼうさんぽ OBO-SANPO」を実施しています。このエリアは環境省選定の「かおり風景100選」の一つに数えられるほど、日本や京都の旧き良き伝統文化が集まっており、日常の中に仏教が息づいています。近年京都駅周辺や、下京区界隈に増えつつある外国人観光客の方々に当企画をアピールし、京都の玄関口のにぎわいに少しでもつながればと考えています。

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先日、外国人留学生の方々を迎え、模擬ツアーを実施。訪問先のひとつ、丸三仏壇店においては、社長が仏壇の製作工程や道具について解説してくださいました。道具ひとつをとっても、クジラやネズミ、人毛など世界中の素材を吟味されており、そのこだわりや職人魂に留学生達は興味津々。さらには、浄土真宗の仏壇は伝統的に他宗に比べて大きく華麗であるという特徴があり、仏壇が家の中心・こころの拠り所として大切にされ、生活と共にあることなどを僧侶が語ると、感心した様子でした。観光で寺院を訪れる外国人は年々増えていますが、単に文化財を鑑賞するだけではなく、意味や理由をもっと知りたいというニーズがあるようです。日本においても、近年では仏壇を設置する意味や、それを作るための職人の技術などへの関心が薄れつつあるため、次の世代に文化を継承する工夫や努力が一層求められています。その意味でいえば、当ツアーは歴史・文化の価値を異文化の人々や次世代に伝えていく「翻訳」事業といえるかもしれません。少し気負いすぎかもしれませんが。

 

〈つづく〉

 

2016.12/14 更新