-お寺で学ぶ6講座-「常識のカベ-自己と社会の在り方にしずかな革命を-」

-お寺で学ぶ6講座-「常識のカベ-自己と社会の在り方にしずかな革命を-」

常識

あなたにとって「常識」とはなんですか?

 

2016年3月に京都市下京区の浄土真宗の寺院で「お寺で学ぶ6講座-常識のカベ-自己と社会の在り方にしずかな革命を」という企画がスタートしました。

 

現代のめまぐるしく変化する社会において、今まで正しかったはずのことが変わり始め、「常識」と思い込んでいたものが音を立てて壊れつつあります。そんな中で、一人ひとりが持っている「常識」、また社会にある「常識」を見つめ直していくことによって、何が本当に大切なことなのか、どのように生きていったらいいのか、を共に考えたいという思いで、始められた企画です。

 

ありそうでなかった「そもそも」を語りあう場や時間

 

3月1日より連続講座として始まった企画。今までの会に参加された方からは、「一見すぐには役に立たないかもしれないけれど、後々の自分の生き方に必ず効いてくる気がする。大切なことだと自分でも薄々気づいていることをしっかりと言葉にしてくれる大切な会だと思った。」などの感想をいただきました。他にも「物事のそもそも論を語り合える場や時間がありそうでなかった。」「初対面の人と仕事じゃないこともたくさん喋れた。」など異業種の人とお互いの人生について語り合う機会にもなったようです。

 

「常識のカベ」連続講座のご講師は、菱川貞義(ひしかわさだよし)さん※。

 

菱川さんは、広告業界でお勤めをされながらも、自然農※を実践し、まちづくりにも従事され、その物腰柔らかな表情からは想像もできないほどの、力強さを感じます。自然農やまちづくりを通して気づいた持続可能な社会のあり方、人の生き方についてご自身の生き方を通じて、私たちに優しく教えてくださっているように思います。

※自然農とは、耕さず、肥料や農薬を用いず、草や虫を敵としない農といわれる。

菱川さんは、

「みんなが幸せを求めているけど、幸せは”ふつうの暮らし”のなかにあって、誰もがすでに手にしている。だから探さなくていいんだよ」という思いがずっとあるのですが、ふつうの暮らしは当たり前すぎて、現代の社会システムに翻弄されながら、決して手にすることができない虚像の幸せを求め続けている気がしています。

こうして、つかめるはずのないものを求める旅をするのですが、身の回りにある草木、土、水、空、そして地域の人々とのつながりに、日々、感謝や感動することも忘れるほどがんばっても、いくら大きな成功を収めても、名声や権力を得ても、達成感はありません。それどころか幸せを求める旅を続ければ続けるほど、真逆に、本当の幸せが遠ざかっているようにみえます。

 

この虚像の幸せと本当の幸せを知る手がかりのひとつとして「常識」についてみんなで話し合い、考え合い、学び合いたい、と思っています。もっとも重要な常識たちは自然の理をも表わしているのではないでしょうか。(本当の)常識は本当の幸せを感じる助けになります。ただ、現代を生きるわたしたちは(常識にしてはいけない)常識の衣を幾重にも身にまとい、自然の理に寄り添わず、社会システムに依存しています。それを紐解いていくのが、本企画です」と笑顔でお話くださいました。

 

今後、詳細をレポートできたらと思います!

常識のカベの今後に期待です。

 

※講師紹介:菱川貞義氏

1957年京都生まれ。立命館大学、講談社こども美術学園講師、デザイン会社を経て、1989年広告会社(株)大広に入社。主に環境問題をテーマに多数のプロジェクトを手掛け、2008年から「275研究所」を社内ベンチャー組織として立ち上げ所長に就任。社会課題の解決を目的に社会の多様な主体をつなぎ、プラットフォームづくりからコーディネート、プランニング、クリエイティブ活動に取り組み、2012年には京都で、農村再生に寄与する協働ビジネス開発をミッションとするNPO法人いのちの里京都村を設立し、理事長に就任。また、2006年から自然農を実践中。

 

主催:SOMOSOMO実行委員会・お寺で場作り講座

 

 

2017.6/2 更新