被災地の声「震災直後は死にたいばかり考えていた、でも…」

(60代女性)

不意にこぼれ落ちた〈死〉という言葉に、大きく動揺させられた。 

震災直後、思い出したくなんかないのに、震災のことを毎日のように思い出しては、胸がドキドキしていた。

そして、「どうしたら死ねるのだろう」と死ぬことばかりを考えていたのだそうだ。 

それが最近では、震災の番組を録画してまで見るようになったそうだ。

「自分に起きたことをしっかり確認しておきたい」のだと言う。

思い出すことで、自分の体験を咀嚼しようとしているのか、納得し直そうとされているのか。

いずれにしても、人の心の複雑さとしなやかな強さを垣間見たように感じた。 

(安部智海)

 

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