被災地の声「やさしくねぐっていい、生きてて欲しかった」

(60代女性) 

当たり前のことかもしれないが、2年半以上たった今でも、

震災当日の記憶は被災した方々の心に生々しく刻まれている。

 津波の警報が鳴り、最初は避難所に息子と一緒に逃げた。

「かーちゃん、いるもんあっぺか?」と聞かれ、「んだば、電灯さとっけらい」とお願いした。

そのまま、息子は帰ってこなかった。

津波が引いて、すぐに探しに行くと、屋根の上で亡くなっていた。

心臓を鷲掴みにされた。 

「やさしい息子さんですね」と伝えると、

「やさしくねぐっていい。生きてて欲しかった」とおっしゃった。

そりゃそうだよな、と思わず自分の価値観を押し付けた自分が情けなくなった。

(安部智海)

 

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