被災地の声「家族が埋まってるところに家は建てられない」

(60代女性)

「家族が埋まってるところに家は建てられない」

家族のご遺体が、未だに見つからないという方がいらした。

田圃をみたら、あの田圃の下にいるんじゃないか。

側溝をみたら、あの側溝にいるんじゃないか。

海をみたら、あの海に、という具合にいつもそのことを考えながら過ごしているのだそうだ。

だから、そんなところに家を建てるなんてことは考えられないのだという。

一方で、実は記憶を失ってるだけで、どこかで生きてるんじゃないかという思いも湧いてくるのそうだ。

「爪だけでもいい。骨の一欠片でもいい。これがあなたの家族ですよと言ってもらえたら、それであきらめもつく」

生きてて欲しいという思いと、帰ってこないのではないかという思いとの狭間で、

3年ものあいだ、あきらめることもできずに苦しんでおられるのだ。

(安部智海)

 

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