被災地の声「津波のおかげと言いたくはないけれど…」

(80代、女性)

その方は「津波のおかげとは言いたくないけど、津波がなければ出会えない人とのつながりがたくさんできたんです」と嬉しそうに仰った。

もともと自分は三世帯で暮らしていたが、色んな事情で自分が孫を育てて、とても苦労した。

今回の津波は、孫が自分を迎えに来てくれたから助かることができた。

そのとき、孫を育てた苦労が報われた気がした。

戦後、洋裁の学校に通って大変な思いをしたた。けれど、その経験があったから、支援物資を無駄にせず、大きいものを小さく、小さいものを大きくしたり、補修したりできた。周りからも、重宝がられて、洋裁の学校で苦労したことも報われたと思うことができた。

これまでの苦労が、津波をきっかけに、いっぺんに報われたような気がする。

津波のおかげとはいいたくないんだけどね。

(金澤豊)

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