被災地の声「田舎に帰りたい」

(40代、女性)

ひょんなきっかけから、ある趣味サークルの食事会に参加した。

多くは主婦の方々で、日常生活の他愛もない話で盛り上がっていた。

「この地域は家を守るのが女性の役目という感覚が強いのよ。」

「この人は◯◯から嫁いできた、この人は〜」と地域外の人間である私を気遣うように解説をしてくださるのも何か心地が良かった。

やはり、家や地域の外で食事会をすると開放感があり、楽しいというのだ。

 

その雰囲気でも時折に、地域の未来について話題が及ぶ。

誰もなかなか見通せないというのが現状だ。

その時、隣に座っていた女性が小さな声でおっしゃった。

「もし、旦那が死んだら子どもを連れて田舎に帰りたいのよ。」

その表情から察するに、これまで決して口にできなかったであろう本音だと思う。

想像を超える心労が、普段の生活の中におありなのだということを強く感じた。

 

(金澤豊)

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