(80代、女性)
「震災から1年2年だと、まだ助けてもらってるとも思えるけど、3年も経つと申し訳ない」
震災から三年半以上が経過したいまでも支援物資が、仮設住宅に時折届けられるのだそう。
そうした支援物資が届くたびに、女性はさきほどの気持ちになるという。
申し訳ないなんて思わずに、遠慮なさらなければよいのにと思っていると、
「だからといって、断るわけにもいかないしね」
といって、女性は困惑したような表情をされた。
支援する側の気持ちを汲んでくださっているのだ。
その表情から、いつの間にか自分も「被災者」という枠組のなかで相手のことを見ていたのではないかと反省させられた。
被災者・支援者という関係ではなく、人と人という関係で関わりたいと改めて思った。
(安部智海)
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