被災地の声「そりゃそうよね」

(60代、女性)

大震災のとき、大きな揺れを感じて真っ先に避難したものの、自分の住まいがどうなっているのか、さっぱり分からない状況。

きれぎれに入ってくる情報では、どうやら津波が来たらしい。

そのとき女性の念頭に浮かんだのは、昨日買ったばかりの米袋4つと、5つの灯油缶のことだったという。

きっと潮水をかぶって、どうしようもないだろうと諦めつつ、数日後に家に戻ってみると、玄関タイル以外何も残っていなかったそうだ。

「そりゃそうよね」

どこか自嘲しながらおっしゃるそのお顔から、まったく想定外の被害だったということが感じられた。

 

(安部智海)

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掲載日: 2015.02.05

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