「趣味にはまった夫をどうすればよいでしょうか」

≪本日の僧侶プロフィール≫

物欲僧侶

インドを放浪するうちに、仏教に関心を抱くようになった。わずかな小遣いをやりくりして、妻の目をかいくぐり、さまざまなアイテムを購入している。

 

アラフォー僧侶

幼少の頃より、生死に強い関心を持っていたが、いつの頃からか仏教にその答えを求めるようになる。気付いた時には、婿養子として入寺し、住職後継者となっていた。

 

ランナー僧侶

近年のランニングブームにのり、フルマラソンを二回走破。「精神は肉体を凌駕する」というストイックな信念を持つ。

 

≪本日の人生僧談≫

 

30代女性からの相談

「趣味にはまった夫をどうすればよいでしょうか?」

夫はカメラが趣味で、レンズや新機種を見ると欲しくてたまらないそうで、気がつくと買って帰ってきます。家族を撮るためだから、と言うのでいままで黙認してきましたが、エスカレートしそうで不安です。ただでさえ自営業で収入も不安定なのに、夫の身勝手さにはあきれてしまいます。

 

ア:自分のお金ならば、問題ないんじゃない?奥さんをキレイに撮ってくれるんだろうし、少しは多めにみてもいいんじゃないかな。

 

ラ:奥さんからすれば、「家族のため」っていう理由を盾にとっていることが腹立たしいのだと思いますよ。こう言われたら、「だめ」とは言い返しにくいですからね。

 

物:趣味がないよりは、ましじゃないですかね。女性も「自分へのごほうび」とか言ったりするじゃないですか。身の丈にあった範囲で、趣味としては続けさせてほしいなあ。

 

物:人間の欲望にきりはないし、エスカレートしがちだから、奥さんが財布を管理しとかなきゃだめ。でも、いきいきしている夫を邪魔するのはどうかなと。

 

ア:生活に支障を来さない範囲なら、いいと思うけどなあ。ちなみに、僕のところは、何か物を買う時には、かならずお互いに報告するようにしているよ。風通しをよくしておくことが大事かな。

 

ラ:「気がつくと買って帰る」という身勝手なふるまいが、よくないのかもしれませんね。カメラがどうこうというより、コミュニケーション不足が、不満のタネになっているのかも。

 

ア:僕は物欲がないほうで、カメラにも興味がないから、「ほんとにそれが必要なの?」とか、疑問に思ってしまうかも。たぶん、奥さんも、同じような思いだろうから、本音をぶつけてみたらどうかな?「カメラなんて、何でも同じじゃない?」とか。すると、旦那さんのカメラに対する思いがどれほどのものかわかるだろうし。それに、奥さんの方がカメラに詳しくなれば、旦那さんも大それた買い物はできなくなると思いますよ。

 

物:ご主人は、欲しくてたまらないんでしょうね。だから、奥さんもこの気持ちだけは、わかってほしいなあ。そして、収入面などをふまえて、新しく買う場合のルールを二人でつくるとよいと思います。

 

ラ:どうやったら、物欲がなくなるんでしょう?

 

物:仏教では少欲知足といって、欲望を抑えて、現状に満足することを教えるけども、悲しいかな僧侶にも物欲はあります。僕も日々、葛藤しながら生活しているから、ご主人の気持ちはよくわかります。僕の場合、離婚届をつきつけられたこともありますが、あの時は、物欲が失せましたね(笑)

 

《中締め》

 

趣味というのは、他人にはまったくその価値がわからないことも多い。お互いに理解しようと歩みよる心が必要。物欲を制するのは容易ではないため、しっかりと二人で話しあって、これからどうするかを決めてみては。