「本音を家族に話せません」

≪本日の僧侶プロフィール≫

・うどん系僧侶 出身地の影響もあってか、うどん中心の食生活を長年過ごしつつ、仏教研究にいそしむ。幼少期より、中国渡来のものに強い関心を示す。

・グローバル婚活僧侶 グローバルな視点から現代の諸問題に取り組むと共に、自身の婚活にも余念がない。

・サイバー僧侶 お寺生まれIT育ち。趣味が高じてIT業界に進むも、自らの使命に気付き僧侶の道に。最新機器への物欲が目下の悩み。

 

≪本日の人生僧談≫

「本音を家族に話せません」

本音を家族に話せません。良い子にしなきゃいけないと、心のどこかで思っているのか、嫌なのに嫌と言えません。 いつも良い子を演じようとしてしまいます。どうしたらいいですか?

 

 

う:僕はこの状況が当然のことだと思う。親子や友人関係で何でも話せる人がいるかもしれないけど、みんながみんなそういう訳じゃないから。

グ:そもそも本音って何なの?表に出てない部分が本音で、表に出てる部分は本音じゃない、みたいに単純に分けることなんて出来ないよね。

サ:相談者は親の望んでいないマイナス部分は隠して、親が望んでいる部分だけ出そうとする、家族の前で演じている自分が嫌で悩んでるんじゃないかな。

う:演じるのも子供の役割の一つだと思う。その姿を見て親も安心することがあるだろうし、良い姿を意識することによって、自分自身の良さが守られたり、悪い方向へのブレーキがかかったりもするから。その辺は仏教の戒律と少し似ているところがあるかも。

サ:ちなみにみんなは家族に本音で話したりする?   グ:昔は本音で話したりしなかったけど、年を重ねるにつれて、だんだん関係性が変わってきた。今はあまり本音とか建て前とか意識せずに、話せてる気がする。

う:僕は昔も今も本音では話せてないかも。だって親は親で親を演じるし、子供は子供で子を演じる。みんなさらけ出していいんだったら、極端な話、モラルも無くなってしまう。

グ:当然、ケースバイケースはあるよね。家族であっても出来る話と、出来ない話があるのは当たり前のことだから。

サ:でも、嫌なのに嫌と言えないのは辛いよ。思い切って自分の意思表示をしてもいいかもしれない。態度を変えることによって、親も子供の成長を感じるし、今より成熟した家族関係になっていくんじゃないかな。

う:本人が何の意思表示もしないから、今の親の状態があるのかもしれないしね。このまま放っておいても、相談者が思っている良い関係には変わってはいかない。

グ:分かる気がする。僕の親は厳しくて、昔は結構演じている自分がいたけど、正直に意思表示をすることが出来ない自分が嫌だった。

サ:今の心境になる過程で、何か特別なことがあったの?

グ:僕の場合、家族以外の人とのコミュニケーションが重要だった。外の世界を知ることで、色んな人間模様や関係性を知ることが出来たし、それを自分の家族との関係性に生かすことが出来た。

う:単に親の教育下にいるだけでは、話すことも限られてくるかもしれないけど、様々な対人関係を持ったり、社会経験を積むことで、家族と話せる領域も広がってくるんだろうね。

 

《中締め》 演じることはネガティブな要素だけではなく、家族関係の中で大切なことも含まれている。だけど、それだけでは今の関係性に大きな変化はないかも。これからの人生経験を生かしつつ、実際に意思表示を行っていくことで、あなたにしかない家族との関係性が構築されていくはず。

 

 

掲載日: 2014.02.17