「両立したい」

≪本日の僧侶プロフィール≫

 

 

・感動僧侶

人とのつながりや出遇いを心から大切にする。楽しさと感動をもちながら充実した日々を送る。

 

・理詰め僧侶

仏教について幅広く修学し、理性的に物事を考える性格の持ち主。愛娘を溺愛するなど、子煩悩な一面もある。

 

・サッカー僧侶

仏教研究のみならず、サッカーをこよなく愛する。好きなチームの試合がある時は、声をからして応援する。

 

 

 

≪本日の人生僧談≫

 

「両立したい」

 

 

現在大学生ですが、去年から部活と派遣の仕事をやっています。最近、部活の大会が多く、派遣の仕事も平日毎日、事務仕事があり、休息をとる暇がありません。心理的にも追いつめられているのですが、このような時の気持ちの持ち方や、考え方を教えてください。

 

 

サ:部活の時間と仕事の時間を、同時進行ではなくて、一つ一つ分けて考えてみればいいんじゃないかな。目の前の一つのことに集中して取り組む方が気持ちも楽になる。

 

理:追い詰められてるなら、思い切って休むのも一つの選択。

 

感:ちなみに「休息」って何を意味してるんだろう?睡眠時間といった物理的な時間のことなのか、それとも精神的にリフレッシュしたいことなのか。

 

理:気持ちの持ち方についてのアドバイスを求められているから、精神的なストレスの方が強い気がする。もし単純に睡眠時間を増やしたいんだったら、スケジュールを調整すればいいわけだし。

 

サ:あと人間関係の問題ってやっぱり大きい。周りに自分の状況を知ってもらう為に、相談したり報告したりすることも大切。問題を共有することによって解決の糸口が見えてくる時があるから。

 

感:何もしなければ当然、状況は改善されないわけだし、努力して環境を整えることは必要だよね。それに優先順位を決めておいて、どちらを選択するのか、ということもあらかじめ想定しておくべきだと思う。

 

理:がんばることだけが正解ではない。パフォーマンスを発揮する為に、しっかり休むことも仕事の一つ。無理に動くことだけが重要ではなく、どれだけ休むことが出来るのかを考えて行動することも必要。支障が出てくるのは、何かしらの問題が起こってる証拠でもある。

 

サ:無理な状態で仕事や部活に臨んでも、それこそ周りに迷惑をかけてしまうかもしれない。もし休むことが許されない会社や部活だったら、考え直した方がいい。本当にあなたを大切にする組織や団体だったら、そんなこときっとしないはずだから。

 

感:気持ちがひっくり返ってしまってるのかも。楽しかったはずの部活もプレッシャーになって、やり甲斐のあった仕事も義務的な気持ちに押しつぶされそうになっている。何事も義務やプレッシャーで行動するのが一番苦しい。

 

理:仏教では仏陀の救済活動のことを「遊」という言葉で表現されたりするけど、そこには何の苦労や負担も感じることのない心が表わされている

 

サ:遊んでいる時って、ストレスやプレッシャーを感じることが少ないからね。仏教が説く「遊」には、まさにすべてのとらわれから離れて自由自在に活動していく理想的な姿がある。

 

感:それは究極的には仏様しか出来ないことだけど、少なくとも心にゆとりというか、隙間をつくっておいたほうがいい。そして楽しんで取り組むこと。精神的な問題っていうのは、人生のさまざまなところに関わってくるものだから

 

 

《中締め》

一生懸命やり過ぎるのも、自分を追い込んでいく危険性をはらんでいる。優先順位をつけたり、思い切って休養をとるのも現実的な解決策かもしれない。また心に少しのゆとりや余裕を持つことで、日常のサイクルにも少しずつ変化が見えてくるかもしれない。