「信頼される人になりたい」

≪本日の僧侶プロフィール≫

 

 

・うどん系僧侶

出身地の影響もあってか、うどん中心の食生活を長年過ごしつつ、仏教研究にいそしむ。幼少期より、中国渡来のものに強い関心を示す。

 

・理詰め僧侶

仏教について幅広く修学し、理性的に物事を考える性格の持ち主。愛娘を溺愛するなど、子煩悩な一面もある。

 

・サッカー僧侶

仏教研究のみならず、サッカーをこよなく愛する。好きなチームの試合がある時は、声をからして応援する。

 

 

 

≪本日の人生僧談≫

信頼される人になりたい

「信頼される人になりたい」

 

 誰からも信頼される人になりたいのですが、どうしたらいいでしょうか?必要なことがあれば教えてください。

 

 

 

 

 

サ:そもそも誰からも信頼されるってことがあり得るのかな。

 

う:信頼関係っていうのは一方向だけじゃ成立しないよね。やっぱり双方向的な関係性のなかで成立すると思う。だって初対面の人と、いきなり信頼関係は結べないでしょ。

 

理:厳しい言い方かもしれないけど、相談者は誰からも信頼される、確実な方法がある前提で相談されてるのかも。そうじゃなくて、自らの日々の生き方や、歩み方によって自ずと信頼関係は育まれていくもの。そこに画一的な回答は用意されていない。

 

サ:ちなみに相談者が信頼している人ってどんな人なのかな?自分が信頼している人も一つの理想像だよね。その人と自分とを比べてみた時、自分に足りないものも見えてくる。

 

理:誰からも信頼されたい、という気持ちは分かるし、理想像を持つことも悪いことではない。ただ理想だけ考えても何も始まらない。自分自身がその理想の為に、何を意識し、日々どう実践しているかが大事。

 

う:自分中心に物事を考えてばかりの人って、信頼することは出来ない。利害関係だけで動かれるとつらいし、良い関係性は構築されないと思う。

 

理:あと、どんな人が信頼出来ないかもすぐ分かるはず。たとえば「ウソをつく」・「言葉使いが悪い」・「挨拶をしない」とか、自分にとって信頼のおけない人の要件を列挙してみると、イメージしやすくなる。

 

サ:確かに自分さえよければっていう人とは長続きしない。反対に相手の立場に立って物事を考えてくれる人って、尊敬できるし、温かみを感じるよね。自分がそうされたら嬉しく感じる。

 

う:仏教では仏様の心のことを「慈悲」っていうけど、それはどこまでも相手の立場に立って考え行動し、しかも見返りを求めない心として説かれている。仏教徒として、仰ぐべき理想の姿があるってことは大切なことだよね。

 

理:相談者自身が周りの人を、どれだけ敬って接しているのかも大切。信頼関係が両者の関係性の中から生まれてくるんだったら、あなたが相手を思いやり、相手の為に何が出来ているのか、ということも是非考えてほしい。

 

 

 

《中締め》

誰からも信頼される魔法のような方法は存在しない。そもそも信頼は互いの関係性の中で、育まれていくもの。自らが相手を敬い、相手の為に何が出来るのか、という視点も大切。その中にこそ、あなたの追い求める本当の信頼関係が存在するのかもしれない。