到着する前から、地域の魅力が溢れ出す島、沖島

〜 自己と社会の在り方にしずかな革命を 〜
NPOいのちの里京都村・常識のカベ協働企画

1000年続く地域づくりセミナー

 

前回から、住民総勢30名の集落、毛原による1000年続く地域づくり挑戦の足取りを辿りながら、セミナーへの参加者自身も自分たちの中にある課題や、希望を見いだしていく1000年続く地域づくりセミナーの様子を紹介してきました。今回は、地域づくりの為のヒントを得るため、京都のセミナー会場を飛び出して地域づくりのアイディアのあふれる島へ散策に。その島の名前は「沖島」。この沖島には、一体どんな宝が眠っているのでしょうか。

 

◆沖島について、知りたい方はこちらへ「沖島タイムズ」

http://tarikihongwan.net/muramachika/5986.html

沖島

お金、グローバル、効率、、、常識のカベを乗り越え、日本初の持続可能経済システムによる村づくりへの挑戦を、今春にスタートしたばかりの毛原(けはら)集落。1000年続く地域づくりを毛原村民といっしょに育てませんか。そして、学び、考え、実践した経験をさらに深め広げながら、日本のあちこちに1000年続く地域を誕生させ、やがて日本中に広がれば、現代社会が抱えている深刻な課題の多くが自然に解決するでしょう。

———1000年続く地域づくりセミナーの案内文より

 

小さなおせっかいと、待ってくれる余裕

誰もが長い間暮らしたくなるそんな素晴らしい地域はどうしたら育まれるのか、そのヒントが沢山得られる!と、ワクワクしながら沖島へと向かっていたところ、知らない電話番号から着信がありました。恐る恐る電話に出ると、それは今回の昼食のお弁当を頼んでいた沖島のお弁当屋さんからでした。用件は「予約の時に、お弁当を食べる場所、ちらっとお寺と聞いたんだけど、お寺さんにはちゃんと連絡しとるかね?」というものでした。「はい、ちゃんとお願いしています。」とお伝えすると、受話器の向こうから「ちゃんと約束してるそう!よかったよかった!わはははっ」という声が漏れ聞こえながら、「がちゃん」と電話が切れました。お弁当の予約をしただけなのに、そのお弁当を食べる場所の心配までわざわざしてくれるという様な体験が初めてだった私は、この電話に随分と驚きました。

 

沖島は人口300人ほどの島で、島の方同士の多くは親族で、(名字も7つのみ!)皆さん顔見知りだそうです。そのことを考えると、お電話くださった島の方は、何も知らない私たちが急にお弁当を持って、お寺にお邪魔したら、お寺さんも困るんじゃないだろうかと、心配してくださったに違いありません。なんだか、そのことを考えると、沖島に到着する前に、沖島の地域力をすでに見せてもらった気がしました。

 

<当日のタイムスケジュール>

12:00 堀切港に集合

12:15 通船に乗船

12:30 お寺で昼食とオリエンテーション

13:30 沖島散策

14:15 沖島コミュニティセンターでアイデアと感想の共有

15:00 沖島散策

15:45 お寺に戻って次回についての説明

16:00 沖島港より乗船

 

沖島へのアクセスは、電車で近江八幡駅→タクシーかバスで30分ほどかけて堀切港→船で10分ほど→沖島という様な流れです。当日堀切港に集合し、12時15分初の船に乗船予定だったのですが、バスで来られる方が、約束の時間になってもいらっしゃらない。それもそのはず、バスの到着は12時12分だったのです。しかし、船の出発時間の12時15分になっても、バスがくる気配は一向になく、「あぁ…このままじゃ船が出てしまう…!」と焦っていたところ、船の時刻表には「12:15 バスの乗り継ぎの為遅れることがあります」の文字が。実際にバスは到着予定を過ぎた12時20分に到着して、バスに乗車した方がちゃんと船に乗るまで船長さんは待って出港してくださいました。その様子にまたしても、沖島の魅了を見せられた気がしました。

 

新幹線や電車でも乗り継ぎの為に待ってくれる場合は勿論あります。しかし、なんだかこの通船とバスの乗り継ぎに「待ってもらえる余裕」のあたたかみをより一層教えてもらった気持ちでした。もしかすると、それは沖島のほとんどの方が漁をされているからかもしれません。普段から思い通りにならない自然と毎日対峙している方々だからこその余裕を感じた気がしました。

 

そんな様子を通じ、普段より早い方がいい、よりスムーズな方がいい、と自分と周りを追い立てて生活している自分を見つめさせられた気がしました。勿論、早いこと、スムーズで正確なことは悪いことではなく、私たちが社会の中で生きていく上では大切なことだと思います。しかしながら、それが出来て「当たり前」ではないことをいつも前提として分かっていたら、きっと理不尽に自分や周りにいらいらすることもないのかもしれません。

 

沖島に着く前から、もう既に様々な気づきを与えてくれる沖島。

次回は、いよいよその沖島の魅力に迫ります!是非お楽しみに!

沖島2

今回沖島での昼食でいただいた沖島めし

お弁当の中身は、琵琶湖で獲れた湖魚、沖島の畑で採れた野菜、お母さんたちの愛情。予約が必要なので、召し上がりたい場合は、是非ご予約を。

https://montekite.com/shop/

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