1~3歳児に大人気。「多くを語らない」という魅力。親子で楽しめる絵本

ごくらく ももんちゃん

 

タイトル:ごくらくももんちゃん
さく・え:とよた かずひこ 氏
出版社:童心社
 
 
「ももんちゃん あそぼう」シリーズより、「ごくらく ももんちゃん」を紹介します。当園でも1~3歳児のクラスを中心に大人気のシリーズです。
 主人公はおむつを履いた桃の赤ちゃんの「ももんちゃん」。お友達には きんぎょさん、さぼてんさん、おばけさんなどがいます。今回のお話は、ももんちゃんがお風呂に入っていると、お友達も次々と同じお風呂に入ってくる、というものです。
 
 
ももんちゃんとお友達はお風呂に入ると「あー ごくらく ごくらく」と思わず声がこぼれます。ももんちゃんも、きんぎょさんも、さぼてんさんも、おばけさんも、みんな同じお風呂に浸かって仲良く「ごくらく ごくらく」です。クラスにて読み聞かせをしていると、園児たちからも「あー ごくらく ごくらく」と声があがります。なんとも、ほほえましい光景です。
 
でも、ももんちゃんはしばらくお友達とお風呂に入っていると、のぼせて体が「ぴんくいろ」になってしまいました。きんぎょさん、さぼてんさん、おばけさんは大きな声で「ももんちゃんが あがりますよ~~」と周りにお知らせします。すると「おおきな たおるさん」がやってきて・・・
続きは読んでみてのお楽しみです。
 
 
この「ももんちゃん あそぼう」シリーズには「多くを語らない」という魅力があります。最小構成の文章で、キャラクターの背景の多くが語られません。そこがかえって想像力を引き立てることになっているのです。ももんちゃんはどこに住んでいるのかな?きんぎょさん、さぼてんさん、おばけさんはどんな人たちなのかな? 親子で話し合いながら読んでみるのも良いと思います。
 
さらに、共通して描かれるのは「おかあさん」の存在です。ももんちゃんにはももんちゃんをいつもやさしく包み込んでくれるおかあさんがいます。ももんちゃんはおかあさんのことが大好きです。読み聞かせされる子どもはこの「おかあさん」に自分のお母さんを重ね、またお母さんは「ももんちゃん」に自分の子を重ねてしまうかもしれません。
初めての読み聞かせ用絵本にもぴったりな絵本だと思います。
 
 
浄土真宗本願寺派 西浄寺
社会福祉法人針尾福祉会ルンビニ保育園副園長
古峨正法

 

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掲載日: 2019.09.26