Jissenjya Projectその3

Jissenjya Project(ジッセンジャー プロジェクト)
 
第三回に分けてご紹介させていただいた、仏教の教えをベースとした戦隊もののヒーローショー、「ジッセンジャー」。今回で最終回です。ジッセンジャーのメンバーは現役学生僧侶を中心に構成されています。学生僧侶が語る、ジッセンジャーのこれまでの活動から今後の展望まで、熱い想いをおうかがいしました。
 
【第3回】
 
モヤモヤを残すのも大切なことだと思っています。あれってどういうことなんかなぁ…っていう風に。すぐには分からないかもしれないけど、「もやもやを考えていく姿勢を持つ」っていうこと自体、すごく大切なことなんじゃないか、と思っています。
 
 
ヒーローショーを一生懸命みる子ども達
ヒーローショーを一生懸命みる子ども達
 
 
−−−今まで、お寺やお寺が運営する保育所で活動をされていると伺いました。今回はそれ以外の場所での、はじめての活動だったそうですが、場を移したからこそ気づいた新しい視点などありましたか。
 
武藤:今日はお寺とは全く関係ないところで公演させてもらったので、アンケートが楽しみです。お寺であったり、お寺の運営されている幼稚園とかだと、正直受け入れてもらいやすい雰囲気はあったんだと思います。今回は「仏教って?阿弥陀さまって?」という場でやらせてもらえたんですけど、受け入れてくれていた様に感じています。
また今回撮らせてもらっている記録映像を見て確認させてもらいますし、先日とったアンケートの結果を見て判断しなくちゃいけません。でも個人的には、仏教を全く知らない人であっても、伝道できるんじゃないかなと思っています。そういった意味では、仏教に興味をもってもらう最初の間口でありたいです。ジッセンジャーの取り組みは仏教を大人だけではなく、子ども達に対しても親しみを持って感じてもらうことのできる伝え方だと考えています。
 
−−−ジッセンジャープロジェクトの活動の中で困っているところ、力を貸してほしいところはありますか。
 
武藤:そうですね。特に資金面や場所や機材が不足状態で困っているのは事実です。この3つは今後クオリティの高い物を作っていくときには大切にしていきたいです。撮影用のカメラですら、大学のハンディカメラをお借りしている状態です。場所に関しては、自由にできる場所が欲しいかな、というところです。1回の活動や撮影でも複数の許可が必要となります。特に公共施設や野外施設は許可がとりづらいです。
 
その撮影協力を手伝っていただけると、とても助かります。機材に関しては、特撮なんで…良さを押し出していくならトランポリンとか。ワイヤーとまでは言わないですけど(笑)アクションに関しても、素人でやっているので、そういう知識も含め協力いただける方がいらしたら嬉しい限りです。
 
−−−今後の展望を聞かせてもらえませんか?
 
黒瀬:目先の目標としては2作目を作ることです。有り難いことに一回呼んでくださった方が、また呼びたいってお声がけくださる割合が圧倒的に多いんです。そこで同じ話をするわけにはいきませんから。
 
武藤:しかし、一つ作るのに時間がかかるんですよ。
 
−−−1つ作るのにどれくらい時間がかかるんですか?
 
武藤:ストーリーを考えるところからはじめるんですけど、そうですね、最初の話は四ヶ月くらいですかね。前回はスーツ制作も含めたので、長い期間かかりました。あと、最初は人集めも大変でした。あのときはジッセンジャーの知名度が0だったので、エキストラを募るのにも大変でした。最初は何やってんだあいつら?どうせ遊びだろうって思われてたと思います。
 
−−−今、メンバーは何人ですか?
 
黒瀬:14人です。
 
−−−ストーリーやキャラクターはどうやって思いつくのですか?
 
武藤:ご法話をきいてるときだったり、ですかね。今回の話のテーマとして、まず善と悪ではなくて、悪者側をどう掘り下げるかっていうところだったんですね。悪者側にも悪者になる理由があるし、悪者が存在する必要性があると思うんです。悪者側が逆に救われていく話じゃないと駄目だって。なので、キャラの設定とか、キャラの掘り下げとかにか苦闘しました。
 
−−−悪を掘り下げなきゃって思ったのは何故ですか?
 
武藤:世間的に悪者は悪いもので、倒さなければならないものでしょう。それをいかに倒さずに話をまとめていくか、っていうことに悩みました。
 
−−−倒さないっていうのは何故ですか?そこに何があるんですか?
 
武藤:それはヒーローショーの強みだと思うんですよ。ヒーローショーって、ヒーローと怪物、善と悪っていう2つが出てくるので、記号としてはすごく分かりやすいと思うんですよ。ヒーローショーで、見ている人たちが爽快感を感じるのは、敵を倒すとき。
 
そこがヒーローショーの強みなんです。じゃぁ、敵を倒さなくて、うやむやに終わってたら、そりゃモヤモヤっとした話でしか終わりませんよね。それじゃ話が面白くない。じゃぁ、モヤモヤってした感じで終わらせず、二人を仲間にさせるっていうか、戦わせずに終わる為にはどうしたらいいだろうっていうところで、ずっと考えてました。まぁ、結果的に、ヒーローの「ビャクドー」よりも怪人のジャカツをしっかり掘り下げないと話が出来ていかないと。
 
逆に「ジャカツ」がしっかり決まってくると、「ビャクドー」も造りやすかったです。でも、「ビャクドー」は善としてのキャラとしては突き抜けられてないところがある。スーパー適当人間で、ノリで生きちゃうタイプのキャラ。だから、次に新キャラを出すんだったら、ぼくの中では、潔癖というか完全正義主義にしたいなっていう構想はあります。自分が正しくて完璧だと思い込んでいるなみたいなのにしたいですね。
 

ヒーローショー後に子供たちとジッセンジャーのメンバーとの交流
 
 
−−−今後は?
 
武藤:正直、自分の中では一段落は着いているんですよね。一つは、ヒーローショーとして成功させるっていうこと。あと、保育所とかで話題になったとか。その場限りで終わらなかったっていう、一つの結果ということは得られることが出来ました。今日初めて、まったくお寺と関係ないところで公演もできました。当初僕がやりたかったこと、やらんといかんなっていうところはほぼ、やれたといっていいですね。
 
今後やっていくとしたら、講演後に子ども達の変化があったなら聞きたいなと思っています。もちろん今後、活動を続けていってですね。それはお寺以外でもやっていきたい。本来やりたかったところは、元々お寺と全くご縁がない人たちを仏教に少し興味を持ってもらいたいってところはあるので。あと、ジッセンジャーのクオリティはあげていきたいなって思っています。
 
今一区切りついたんで、これからは次のステップにいくところなのかなと考えています。公演して終わりっていうことではなくて、その後にもつなげていけるような方法をどんどん考えていきたいです。
 
−−−何か具体的なイメージはありますか?
 
武藤:楽しかったで終わるのも、もちろんありだとは思うんですけど、なかなか忘れられないものにしたい。
 
黒瀬:モヤモヤを残すのも大切なことだと思っています。あれってどういうことなんかなぁっていう風に。
 
武藤:話が面白かった、楽しかっただけで終わるんじゃなくて「なんで、ジャカツは良いやつみたいになってたの?」とか、「何でビャクドーは倒しちゃいけなかったの?」とか。すぐには分からないかもしれないけど、それを考えていく姿勢を持つっていうこと自体すごく大切なことなんじゃないかと思っています。
 
—-—それは、さっき言っていた自分を問うっていうことにもつながるんですか。
 
武藤:家庭に持ち帰って、家族でお話ししてほしいです。家に帰るまでがジッセンジャーみたいな感じですかね。ジッセンジャーの理想は、「わからないから、じゃあお坊さんに聞いてみよう」ってなることです。なかなか、難しいとは思いますけど(笑)。
 
ジッセンジャーは、僕が好きな物を全て詰め込んだものです。僕がこれからやっていかなきゃいけないことと、やりたいことを全部混ぜこぜにしたのがジッセンジャーです。本当にみなさんのお陰で成り立っている活動です。呼んでくださる会所先ももちろんのことですが、参加してくれるメンバーは特に感謝しています。彼らがいなければ始まらなかったですから。
 
−−−ありがとうございます。これからのジッセンジャーにますます期待させていただいています。
 
ジッセンジャーと一緒に記念撮影最後に、会場全員で記念写真を
 
 
黒瀬:いやぁ、僕もこのような活動に参加させていただいて。(笑)
 
武藤:でも本当最初はこうなるなんて思いもしませんでした。人数集まるとも思ってなかったし、どうやって集めようかと思っていて。絶対集まらんやろうなと思っていて。でもどうしてもやりたいから、どうしたらいいんやろうなって悩んでました。それが蓋あけたら、初期で8人9人集まった。あれは嬉しい誤算でした。
 
−−−それだけ、素敵な企画だったということでしょうね。
 
取材ご協力いただいた場所:NPO法人エンジェルネット様
 
ジッセンジャーにご興味のある方、活動の見学や出演依頼については下記までご連絡ください。
 
新代表:西脇大成
 
jissenjya@gmail.com
 
Facebookページ https://www.facebook.com/JissenjyaProject?fref=ts
 
 
2015.7/21更新