お寺で野菜を通して嬉しさをお届け 「夕方市 その1」

お寺で野菜を通して感謝と嬉しさをお届け「夕方市 その1」

 

「山があります。谷があります。海があります。川があります。そこには魅力があふれています。」こういった言葉を魅力的に感じられる方も多いのではないでしょうか。

夕方市 その1−1 (サイズ変更)

 

 

農村がもっているコンテンツ(農産物・食文化・伝統・自然)は都市部の方にとっては魅力があふれています。そんなことをお話してくださる、NPO法人いのちの里京都村の方々。

 

今回は、NPO法人いのちの里京都村さんが京都市内のお寺さんでお野菜を販売されている「夕方市」という企画の取材に行ってまいりました。

この取り組みは「京都村エクスプレス」という企画をお寺の前でおこなう「夕方市」として月に1回、昨年の秋より開始されました。京都村エクスプレスは、京都府内広域の過疎高齢化集落をネットワークとし、その集落で作られた規格外や少量の野菜や特産物をトラックで集めて、そのまま都市部にお届けするというものです。集落で作られた農産物がこれまで生産量や輸送コスト等の問題でほとんど都市部に流通していないことに気づいたことがきっかけだったそうです。農村部の活性化とより安全なものを求める都市部のニーズによって成り立った活動です。

 

 

夕方市 その1−2 (サイズ変更)

 

 

 

 

そこで販売されている野菜は京都の集落でおばあちゃんやおじいちゃんが丹精込めて作っている野菜です。過疎化や高齢化した集落での自分たちが食べるために作られたお野菜がおばあちゃんやおじいちゃんだけでは食べきれず、おすそわけをする近所の方も減少し、しかたなく捨てることもあるようです。そんなもったいない野菜をなんとかしようと都市部の方々へおすそわけをするということが京都村エクスプレスの活動です。京都というと、華やかな歴史の町というイメージが強くありますが、市内から車を少し走らすと田園と山々の風景が広がっている自然豊かな地域も多くあります。現代でも大きな話題となっている高齢化や過疎化の問題は京都も例外ではありません。過疎化対策として人が村に来てもらうことを第一歩とせずに、まずは農村で育ったものを知ってもらい、味を知ってもらう、そこでその農村の存在を知ってもらうことからです。そして、その農村を気にしてもらったり、その産地の物に興味を持ってもらうようにしていくことで、経済を回す仕組みを徐々に作られているようです。一種のブームとしてのイベントだけではなく、このような少しずつでも着実な過疎化に対する取り組みも大切なことだな、と京都村エクスプレスの取り組みを取材しながら考えました。

京都村エクスプレスの売り上げは、集落の小さな経済を回し、一部が農山村の再生のために寄付もされているそうです。

今回、取材させていただいた時は開始の約20分ほどでほとんどの野菜が売り切れてしまい、遅く来た方は「残念やー。あの里芋美味しかったからまた買いに来たのにー。次回やな」と言われていました。また、お寺の門徒さんも一緒になり、京都村エクスプレスのスタッフの方々と野菜を売られている微笑ましい場面もありました。

夕方市は毎月第2水曜日に開催予定とのことです。場所は明覺寺(めいかくじ)さんという京都市下京区平野町783(京都駅から徒歩7分)のお寺でだいたい14時くらいから開催されています。

 

「特定非営利活動法人 いのちの里京都村」京都村エクスプレスが気になった方はこちらへ

http://kyotomura.jp/join/enjoy/express

 

2016.3/23更新