国を超えて届く歌声の先に……LIFE SONGS企画レポートハワイ

図1

 

美しい海、フラダンス、ウクレレ、ワイキキ!あたたかな島の代表として名高い「ハワイ」。

 

歌を通して仏教の心を伝えていく取り組みをされているLIFE SONGSプロジェクトでは、今回、観光地としてだけではなく、移民、戦争、日本からの僧侶の派遣など多くの面で関わりの深いハワイにおいて、演奏をされました。

今回は、遠く離れたハワイという場所で開催されたハワイ公演についてのレポート後半をご紹介します。

 

 

 

 

<LIFE SONGS プロジェクト 代表 奥田章吾>

 

 

–ハワイ大学近くのモイリイリ本願寺にて

 

モイリイリ本願寺は、国立のハワイ大学の近くにある活発に様々な活動をされているお寺です。モイリイリ本願寺のメンバー(ご門徒)さんは、非常に明るい方が多いです。

今回の公演では、2人のアーティスト以外に、特別に開教使の富岡智史先生にも演奏していただきました。また、モイリイリ本願寺のスミオカ先生にもウクレレの演奏をしていただきました。スミオカ先生は富岡先生のウクレレの先生でもあるのです。

 

また、来場して下さった方からのリクエストもあり、その場で「Thanksgiving」(童謡のエーデルワイスの歌詞を替えた曲)等、仏教讃歌を先生方のウクレレ演奏に合わせて、皆さんで合唱しました。

 

 

図2

 

 

–ハワイ別院にて

 

ハワイ別院はビーチから少し丘を上がった場所にあり、ハワイ開教区の中心となるお寺です。最近では、アメリカで初めての仏教高校が設立されました。ボーイスカウト・ガールスカウト等の活動も盛んに行われ、老若男女問わず、ハワイの多くの方で賑わっています。

今回の公演では、日曜礼拝の後の、軽食時間に公演を行うことになりました。100人近くの方がいらっしゃり、ハワイ別院で仏様の話をよく聞かれている方たちなので大変緊張していましたが、明るく歓迎してくださいました。

 

 

アーティストらの演奏の後、100人が輪になり、メンバーさんのウクレレ演奏に合わせて合唱をしました。

また、「Thanksgiving」という歌は手話をしながら合唱しました。

 

 

 

LIFE SONGSは今まで、多くの会場で公演を行ってきましたが、会場にいる方全員で輪になり合唱をしたり、手話を用いて合唱することは一度もしたことがありませんでした。

 

しかし、「演奏を聴く」だけではなく、「演奏を共にする」という視点はとても大切だと思います。

 

「共にする」ことによって、相手の温もりを感じることができ、心を通わせ、信頼も生まれてきます。仏様からいただいているお救いを、お互い様に喜ぶことのできた有難いご縁でした。

 

 

図3

 

 

【高田さん】

私は今回のLIFE SONGS に龍谷大学の卒業生として参加しました。学生時代は経営学部だったので、ハワイ別院、モイリイリ本願寺での公演はすごく新鮮で特別なものとなりました。特に印象に残っているのが、ハワイ別院公演の最後にその場にいた人が全員で手を繋いで歌を歌ったことです。音楽の力を実際に感じた瞬間でした。正直な所、公演前は不安が多かったのですが、今回の経験は人生の財産になったと思っています。これからも色々なカタチでLIFE SONGS というイベントに参加したいと思っています。

 

 

 

【天崎さん】

カメラマンとして参加しました。ハワイでは仏教音楽が日本よりも親しまれているようで、仏教と音楽をテーマにした今回の公演は現地の方々に非常に気に入っていただけたようです。

参加者の方々はみな和やかな表情で公演を楽しんでおられ、写真を撮っていた私もとても嬉しい気持ちになりました。

 

 

 

【好井さん】

この度のハワイ公演では実際に現地に行って海外開教の現場を見させていただくことになりました。

個人的に 英語や歌の不安はありましたが、現地のメンバーさんが温かく迎えてくださり、おかげさまでとても良い公演になったと思っています。

 

 

今回学ばせていただいたこととして、ハワイ別院、モイリイリ共にお寺自体がコミュニティの場となっているという、とても理想的なお寺の機能になっているなと思いました。

例えば ハワイ別院では ボーイスカウトなどの表彰式の場として使われていたり、 日曜礼拝が終わったあと みなさんでお話ができる環境などがありました。

この時に感じたことは 私が布教で山口県のお寺にいくつか寄せていただいた時と同じ雰囲気を感じました。 メンバーの方がお寺により深く関わってくださっているんだなと思いました。恥ずかしながら 自坊では常例法座はあるものの 終わった後などは 皆さんすぐに帰られるようにしてしまっています。

 

 

やはり、お寺もコミュニケーションが大事だと思うのでそういった法座が終わった後に少しお茶やお菓子などでお話できる環境を取り入れたいと感じました。

 

 

 

 実際に公演して良かったことは 阿弥陀様のお話が上手く伝わったかはわかりませんが

純粋に喜んで下さったことだと思います。

昔の曲や、有名な曲を演奏させていただき、一緒に口ずさんで下さる方もいらっしゃいました。

なにかお互いが繋がりあう そんな空間だったと感じました。

 

 

今日では 宗教離れという言葉を耳にしますが、 それは私たち僧侶が 招いてしまったことなのかもしれません。

お寺が好きになる、お寺って意外と楽しいところだなという、敷居が高いイメージをどれだけ、壊していけるか。

そんなことを 今回のハワイ公演で学ばせていただいた気がします。

ハワイでのお寺のあり方を丸々取り入れることはなかなか難しいですが、日本に合う形で

様々に工夫をしながら 考えていきたいと思います。

 

 

 

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2018.4/4 更新