お寺による地域支援の新たなカタチ?|カリー寺基金発足!

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2016年より、毎年夏に兵庫県尼崎市の西正寺さんで開催されている「カリー寺」
これまでに4度開催し、カレーを食べつつ、文化交流やお寺・仏教との新たなご縁づくりの場となりました。スタッフを含めたイベント参加者は年を追うごとに増え続け、2019年には800人を突破。さらに、レトルトカレー「カリー寺@尼崎」も制作・販売されるようになりました。
この成果を地域に還元できないか?そんな想いのもと、2020年に新たなプロジェクトが始まりました。
 
「カリー寺基金」と名付けられたこの取り組みは、カリー寺の収益やレトルトカレーの売上、その他協賛・寄付金をもとに、主に西正寺さんを中心とした地域でのプロジェクトへ応援を行うというものです。
 
curry2カリー寺スタッフ集合写真。毎年、イベントを通じて新たな人の繋がり、プロジェクトが生まれている
 
アマに、スパイスを。
 
「お寺はお布施や懇志といったお金で維持、運営されていますが、どのような流れでお金が使われているかといった中身は見えにくいですよね」と語る西正寺の中平住職。カリー寺の住職(仕掛け人)でもある中平さんは、以前よりお寺の経済的な面の可視化・透明化について問題意識を持っていたといいます。
そうした中、「カリー寺ならできるのではないか」と、カリー寺基金による地域活動の支援を構想しはじめました。
 
背景には、西正寺さんで行われている「西正寺寄席」のプロジェクトで行政の補助金を活用した経験があります。「地域の人が自分たちのやりたいことやチャレンジを実行することで、新たなつながりや文化が生まれるのではないか」と中平住職。カリー寺基金を通して新たな気づきや発想、人々の交流が生まれればとのことです。
 
この基金を通して、一例として
①交流イベントで地域を盛り上げたい
②面白アイデア製品(プロダクト)を開発したい!
③学校以外の学べる場をつくりたい!

 
といったプロジェクトの募集を想定されています。しかし、それだけでなく「むしろこうした既存の枠組みを超えた提案が来ればより面白い」と中平住職。応募対象は「西正寺周辺地域(尼崎市園田地区・小田地区等)もしくは尼崎市市域に関わるプロジェクト・プロダクトの企画」と、一見限定的にも見えますが、「最終的に地域にとってメリットとなれば良い」とのことです。また、組織の形態は不問で、主体が法人であっても個人であっても応募可能とのこと。もちろん、お寺が主体となっても大丈夫です!
 
審査基準は
①地域性
西正寺周辺地域、尼崎市域に貢献できるものであるか
②独創性
オリジナリティがあるかどうか
③持続可能性
1度きりではなく、今後継続的にプロジェクトを続けられるか
もしくは、将来への影響が見込めるか
④社会性/公共性
発案者だけの利益だけでなく、周囲にメリットがあるかどうか
⑤メッセージ性/思いの強さ(当事者性)
共感できるメッセージ性や想いがあるかどうか

 
の5つがポイントだそう。審査員は中平住職のほか、尼崎の地域に関係する企業やNPOの方なども加わる予定です。
 
4月25日(土)に最終プレゼン大会が行われ、上記の5つの項目を基準に審査されます。
グランプリや準グランプリに選ばれた後は、それで終わりということではなく、2021年4月を目処に活動報告を行う必要があるとのこと。
プロジェクト・プロダクトの企画については、金銭的な支援だけでなく、中平住職やその他審査員も「何か相談事とか、応援できることがあったら出来れば」とのことです。また、4月4日(土)に行われる説明会でも、プロジェクトや企画のブラッシュアップを一緒に行う予定だそう。思い浮かんでいるアイデアがあっても、実行に移せない方にとって良いきっかけになりますね!
 
IMG_2347西正寺 中平了悟住職
 
西正寺 中平住職の声ーー
 
今回発足した「カリー寺基金」は、これまでのカリー寺で支援していただいたお金をいかに社会に還元できるかというところからスタートしています。カリー寺から派生した一つのチャレンジと捉えていただければ幸いです。
今回の企画で、何かチャレンジや、やってみたいと思っていることが実現すれば良いと思っています。金銭的な支援はもちろん、それだけではなく、今回の基金がきっかけとなり、基金を立ち上げた一つの意味が見いだされるのではないでしょうか。
 
お寺による地域支援、そして還元の新たなカタチとも言える「カリー寺基金」。これまでの想像を超えるような新たな挑戦に期待です。そして、西正寺さんやその周辺の地域にどのような効果をもたらすでしょうか?今後の展開に注目です。
また、カリー寺基金ではイベントでの余剰金の他に、協賛やクラウドファンディングの実施も予定しているとのことです。カリー寺基金の詳細については、こちら(Facebookページ)をご覧ください。
 
また、クラウドファンディングも実施しております。クラウドファンディングのページには、この企画に込められた意図や、企画の進捗などの発信もおこなわれるそうです。ぜひ、こちら(https://camp-fire.jp/projects/211382/)もご覧ください。