(70代女性)
仮設に入ってから、わずか2年の間に、仮設にお住まいの友達6人が糖尿病や、くも膜下出血で亡くなったのだそう。
きっと、仮設でのストレスに原因があるのだと教えてくださった。
そのような環境で、友人のご主人が、自ら命を絶たれたという。
それ以来、夕食を毎日のように友人宅に持って行き、話かけるようにしているそうだ。
「少しでも周りの人の役に立ちたいから」と凛とした表情をされる下で、
「これから二年も仮設に居ないといけないなんて…自分の年を考えると…」と突然涙をこぼされた。
ご自分のこれからのことと、周囲の亡くなった方を重ねながら、
複雑な想いを吐露される彼女の姿から、仮設住宅に住むことの厳しさを改めて痛感させられた。
(安部智海)
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