被災地の声「人の世話になって暮らすというのは、辛いことでした」

(60代、女性)

訪問し、ご挨拶をすると女性が「入りなさい」と手招いてくださるので居室にお邪魔した。

お嫁さんとお姑さんが在宅中で、様々な苦労話をお話しくださった。

2年半、地元を離れて生活していたこと。

他人のお宅でお世話になっていたこと。

特に印象的だったのは、

「人の世話になって暮らすことは、本当に辛かったんです」

「申し訳なくて、申し訳なくて…」と涙ぐまれたことだった。

 人のお世話になったことに感謝される人はいても、「辛かった」という告白に、声を失ってしまった。

2年半という時間は、その方にとってとても永い時間で、その間、申し訳なさを抱えて過ごされていたのだ。

現在の生活状況よりも、これまでの生活のご苦労を語るお姿に、普通の生活とは一体何なのかを考えさせられた。

 

(金澤豊)

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