温故知新
~ 自己と社会の在り方にしずかな革命を ~
NPOいのちの里京都村・常識のカベ協働企画
1000年続く地域づくりセミナー@沖島
今回は、前回に引き続き、1000年続く地域づくりのヒントを得るため、京都のセミナー会場を飛び出して、地域づくりのアイディアのあふれる滋賀県の島、沖島の様子をレポートさせていただきます。
◆前回の記事はこちらから
https://tarikihongwan.net/muramachika/10151.html
◆沖島について、知りたい方はこちらへ「沖島タイムズ」
https://tarikihongwan.net/muramachika/5986.html
お金、グローバル、効率、、、常識のカベを乗り越え、日本初の持続可能経済システムによる村づくりへの挑戦を、今春にスタートしたばかりの毛原(けはら)集落。1000年続く地域づくりを毛原村民といっしょに育てませんか。そして、学び、考え、実践した経験をさらに深め広げながら、日本のあちこちに1000年続く地域を誕生させ、やがて日本中に広がれば、現代社会が抱えている深刻な課題の多くが自然に解決するでしょう。
―――1000年続く地域づくりセミナーの案内文より(2017年発行)
共有する文化
まず沖島に到着して案内していただいたのは、沖島の昔を今に共有する為に作られた建物。最近、島民の方やボランティアの学生さんの力を借りて出来たスペースだそうです。入って最初に見えたものは、花嫁衣装。
実は沖島では、花嫁はこちらの衣装を代々引き継いできたそうです。花嫁衣装はレンタルが当たり前の現代、代々花嫁に引き継がれる衣装があるということになんだかロマンを感じずにはいられませんでした。そして、それは代々引き継がれても着ることが出来る「和服」という日本の先人達の知恵によってこそ、成り立ったことなのだなぁと感じました。
当時変われていた花嫁衣装
当時の結婚式の様子(漁師さんは赤い布をまく風習があったそう)
服装にしても、言葉にしても、食文化にしても、私たちは知らず知らずのうちに昔の人々や、その他の数限りない恩恵にあずかって「今」を生きています。しかし普段なかなかそのことに気づく機会は多くありません。しかし、そのことをもう一度見つめ直すことによって、本当の意味での「豊かさ」や「安心」を知ることが出来るのかもしれません。
沖島という昔の文化を今もなお、引き継ぎ、後世に残していく努力をされている地域から、次回も1000年続く地域づくりのアイディアを学ばせていただきたいと思います。
2018年3月16日更新