お寺で野菜を通して感謝と嬉しさをお届け 「夕方市 その2」
お寺で野菜を通して感謝と嬉しさをお届け「夕方市 その2」
「山があります。谷があります。海があります。川があります。そこには魅力があふれています。」何か、心掴まれる言葉ではないでしょうか?農村がもっているコンテンツ(農産物・食文化・伝統•自然)は都市部の方にとっては魅力があふれています。そんなことをお話してくださる京都村の方々の、お寺での取り組みをご紹介させていただきます。
当日は、京都村エクスプレスのスタッフさんが、京都府南丹市世木(せき)、綾部市志賀郷(しがさと)、綾部市古屋(こや)、福知山市毛原(けはら)、和束町杣田(そまだ)といった農村地域の野菜を早朝よりトラックにたくさん積み、ここへ運ばれます。丸大根や白菜、まだ土のついている里芋、葉っぱ付きの大根、太ネギ、7個も袋に入ったゆず、キャベツ、人参、春菊、ジャガイモなど色んな種類の野菜が並べられ来られた方もどれを買おうか迷いながら見ておられました。買い物袋だけでは買った野菜が入らず、スタッフの方にダンボールをもらってそこに野菜を入れて帰る方が続出している状態でした。野菜以外にもその土地で作られた、ジャムや酒粕、そして味噌などの加工品もあり、バラエティに富んだ品揃えでした。
取材にうかがった時は、ブルーベリーのジャムを作られた方もいらっしゃっており、「都会の方に自分の作ったジャムを食べてもらえるのはとても嬉しい。」と話してくださいました。また、ジャムを毎回購入される方は「このジャムを子どもが気に入って、最近はこれしか食べんのよ。」と笑いながら話してくださいました。
野菜を売る、ということだけではなく、いらっしゃる方とスタッフまたお寺のご住職との会話も生まれて、賑やかで和やかな場になっていました。
野菜の説明をしたり、京都のどんな地域で作られているのか、またどんな方が作っているのかなど会話を通して、野菜がどんな風に作られたかはもちろんのこと、人のあたたかさまで伝わるような場の雰囲気がありました。ご住職もこうやって人がつながっていく光景をお寺で見ることができて、嬉しいともおっしゃっていました。
買われて実際に野菜を食べられた方の「美味しい!」とか「次待ってるよ!」との声をスタッフが野菜を作られた集落のおじいさんやおばあさんにも伝えるそうです。野菜を実際に食べられた方の声を聞いたおじいさんやおばあさんは、1人で野菜を消費していた頃には聞けなかった、周囲の感想を聞くことができ、さらに生きる楽しみを見つけていくこともできるのが、この企画のおもしろいところやぁと、スタッフの方は言われていました。
夕方市は毎月第2水曜日に開催予定とのことです。場所は明覺寺(めいかくじ)さんという京都市下京区平野町783(京都駅から徒歩7分)のお寺でだいたい14時くらいから開催されています。
「特定非営利活動法人 いのちの里京都村」京都村エクスプレスが気になった方はこちらへ
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2016.3/25更新