「親友ってどんな友人のことですか?」
≪本日の僧侶プロフィール≫
・サブカル僧侶
TV・マンガ・音楽などの現代のサブカルチャーに造形が深いが、僧侶として「温故知新」の精神も忘れることがない。
・コンサル僧侶
10年間、企業コンサルタントとして活躍するが、自身の人生を改めて振り返った時に、利益至上主義の生き方に限界を感じ、一念発起。僧侶となる。
・サイバー僧侶
お寺生まれIT育ち。趣味が高じてIT業界に進むも、自らの使命に気付き僧侶の道に。最新機器への物欲が目下の悩み。
≪本日の人生僧談≫
「親友ってどんな友人のことですか?」
友人はたくさんいるのですが、親友といえる友人がいないです。親友ってどんな友人のことをいうのでしょうか?
サブ:「親友」って聞いて、みんなはどんなイメージを持ってる?
サイ:ただ親しいっていう間柄じゃなくて、反目してても繋がりあってるというか、掛け替えのない存在。
コ:世間体や常識を超えて結ばれている友人。自分がどんな状況であっても変わらずにいてくれる人。
サブ:なるほど、簡単じゃないね。相談者は友人がたくさんいるみたいだけど、どっかで友人と親友の線引きをしようとしてるのかな?
コ:「親友」っていう言葉にも振り回されないほうがいい。この人はただの友人で、あの人は親友みたいな感じで、簡単にラベリング出来るものじゃない。そもそもこっちが勝手に親友と思い込んで、親友になるわけじゃないからね。
サイ:「親友」っていう存在に、何か特別な理想像を抱いてしまうとしんどいと思う。現実に体験して得られたイメージだったら別だけど、理想像だけで進んでしまうと、その理想に従って周りの大切な友人を取捨選択してしまう恐れがある。
サブ:うん。固定的に見るマイナス面は、その固まった理想像に振り回されること。仏教的な見方からいっても、物事ってそんな単純に語れるものじゃないし、親友っていう存在も、反対にその固定的な理想にとらわれない付き合いが出来る人のことをいうんじゃないかな。
サイ:そうだね。それから、相談者はもう少し自分のことをさらけ出して、誰かに本気でぶつかってみてはどうかな。親友ってお互いの深いところで繋がりあってる存在だから、自分の本音や気持ちを伝えることも大切だと思うけど。
コ:たしかに。自分からふみ込んで、相手のことを知ろうとすることは大切。例えば、相手のことをどれだけ考えることが出来るのか、寄り添えることが出来るのか。お互いのことを思い合えているからこそ、信頼関係が築けるし、本音で話し合うことも出来るわけだから。
サブ:相手に何かを求めるだけじゃなくて、自分自身が相手の為に何が出来るのか、という視点は忘れちゃいけないよね。わざわざ確認しなくても、言葉にしなくても、お互いのことをそんな風に思い合える関係性も、親友といえるんじゃないかな。
《中締め》
単純な線引きで友人と親友とを区別することは出来ない。まずは自分の気持ちに正直になって、相手に何が出来るのかを考えて欲しい。その気持ちがきっと豊かな人間関係を築いていくはず。そうなった時、わざわざ確認しあわなくても繋がりあえてる人、自分の居場所となってくれる人、そんな親友と思える人があなたの隣にいるかもしれない。