「将来が不安です」【みんなの人生僧談】
≪本日の僧侶プロフィール≫
・ストレート僧侶
小細工なしに、真正面から想いを伝える熱い心を持つ。他人に厳しく接するが、それも相手を思うがゆえ。
・コンサル僧侶
10年間、企業コンサルタントとして活躍するが、自身の人生を改めて振り返った時に、利益至上主義の生き方に限界を感じ、一念発起。僧侶となる。
・グローバル婚活僧侶
グローバルな視点から現代の諸問題に取り組むと共に、自身の婚活にも余念がない。
≪本日の人生僧談≫
「将来が不安です」
将来のことについて全然考えていなくて、自分はこのままでいいのかとても不安でいます。大学に入ってから本当に一日が経つのが早くて、何か始めようと思っても何から初めていいのか分からなくて、とても困っています。
ス:不安を抱えて生きているのは、君だけじゃないんだ!
グ:相談者は周りの友達と比較して、自分の現状がこのままでいいのか不安に
思ったり、それを打破したいと思ってるのかも。
ス:結局、将来が不安なんじゃなくて今が不安だってことでしょ。厳しい言い方かもしれないけど、もっと真剣に悩んだ方がいい。そもそも自分の将来の答えを人に求めるもんじゃないよ!
コ:ちょっと視点を変えての質問だけど、反対に不安じゃない時っていうのは例えばどんな時?
ス:何かしなければならなくて、動いている時。逆に暇で時間がある時ほど、余計なことを考えてしまうし、不安にもなる。まさに悪循環。
グ:僕も学生の頃そうだった。周りとの比較で不安を感じていたし、将来が不透明な状態に不安を抱いていた。
コ:時間に余裕があるんだったら、まず目的を持って何かに取り組むのがいいだろうね。誰かに課題を与えてもらってやるのでもいいし、自分に何かのノルマをかしてやってみるのもいい。
ス:いっとくけど自分のより好みで何か始めようとしても、長続きしないし意味ないよ。好き嫌い関係なく、理不尽な課題を自分に与えてやってみるくらいの心意気がないと、今より前には進めない。
グ:相談者に何もやりたいことがないとしたら、それが一番の問題かも。目標や目的を達成した時に得られる、自信や達成感、満足感を経験することによって、不安も自ずと解消されていったりするんだけど。
ス:本当に生きていく為には、いま何をしなければいけないのか。もし親の援助で生活してるんだったら、一度放棄してみたらいい。今日一日を必死で生きている人は、時間的な余裕を感じることなんてないから。あまい気持ちは捨てて、自分の一日を一度真剣に見直してみたらいい。
グ:不安を感じることはみんなが経験していることだし、それ自体が決して悪いものじゃない。僕自身も今振り返ると、あの時、色々と感じて考えた時間は無駄なものじゃなかったから。
コ:大切なのはその不安とどう向き合い、どう自分の人生にいかしていくのか。漠然とした不安を抱えてるだけで、何も行動しないんだったら答えなんて出てくるはずがない。
グ:将来につながらない今はないんだし、このままの自分でいけないと思ってるんだったら、とりあえず今、何かにトライしてみることをお勧めする。
《中締め》
不安を抱えていることは決してマイナスなことだけではない。問題はそこでずっと動かなくなること。行動することによって、新しい気付きがあり、出会いがある。自分の将来の答えは誰かから与えられるものではなく、あなたの行動や気付きによってこそ、得られるものだから。