「将来のことが不安」

【僧侶のことば】

今後のことを考えて、不安になっているというお話をいただきました。「今は、趣味に時間を費やしたり、好きなことをしたりできる。けれど将来、独り身のままだったり、親が病気になったりしたら、今のように好きに時間を使えなくなってしまうと思う。漠然とした不安を抱えている…」とのこと。この方は、「将来に向けてのスキーム」を考えていらっしゃいました。

変わらないものは何ひとつなく何が起こるかわからない、それを「無常」といいますが、まさに、「無常」の人生です。（西）

将来が不安とのことですが、どこまでいっても不安を解消できることは無いかもしれません。何事も無ければ無いで不安になり、手に入れたら手に入れたで不安になるのが私たちなのかもしれません。

将来を計画的に考えるのは大事ですが、それに囚われてしまって今の私が疎かになるようでは元も子もありません。「今」が将来につながる原因でありご縁であるということを大事にしたいことです。（平）

2015.6/4更新

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