【東京オトナグチコレ】「話の意図が伝わらない」 _東京グチコレ No.54
「話の意図が伝わらない」
身体に障がいを抱えていらっしゃる来談者さまからのグチをいただきました。ある講演に、講師として呼ばれ「身体が不自由なことがいじめられる原因になるかどうかはわからない。」「目が見えても難儀はある。目が見えなくても難儀がある。どちらも難儀がある。」という経験を通してお話をされました。
すると、講演主催者から「先生が言っていたからよいという、いじめる子ども達への理由付けを与えないで下さい」と注意をされた。それは、講演にて伝えたかった本意とは違う点であり、話の意図が伝わらなかった悲しみをお話下さいました。(西)
講演にご講師としてお声がかかるというのは、きっとたくさんのご苦労を重ね、ご活躍されていることと思います。そういう方の経験から出る言葉というのは、子ども達の心に響き、今まで気づかなかった大切なことが見えるようになってくるのではないかと思います。私自身、「目が見えても難儀はある。目が見えなくても難儀がある。どちらも難儀がある。」という言葉が非常に印象に残りました。たとえ、講演を聞いた瞬間に難しくて、聞く側がよく理解できなかったとしても、様々な経験を通して大人になっていく過程で、この話の意図というのがふとわかる時がくるのではないでしょうか。(岩)
2016.1/25更新
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掲載日: 2016.01.25