お寺でからっぽ体験No.13ー身体とのつきあい方ー

お寺という空間でお灸やヨガ※1)を通じて、一度自分自身をリセットする様な時間を過ごす「お寺でからっぽ体験」。今回も前回に引き続き、ヨガを通じて私たちの身体についてのお話を少しばかりさせていただきます。

 

からっぽno13変更

夜のヨガはキャンドルの灯りのもとご本堂で行います

 

皆さんは、ヨガを行った後にどんな変化があると想像されますか。もしかしたら、「お腹がへこむ」「身体が柔らかくなる」なんてことをご想像される方もいらっしゃるかもしれません。勿論、ヨガを行うことにより、長い時間をかけて、身体には様々な変化が起こります。その変化の中に、身体が引き締まることや柔軟になることもあります。

 

「からっぽ体験」へも、そういった目的でご参加くださる方も多いのですが、ヨガを終えた後に皆さんが口をそろえておっしゃるのが「自分は自分の身体のことを全然わかってなかった」ということです。

 

例えば、初めてヨガをされた方は、ヨガの後にだるく感じられる方もいらっしゃいます。その理由というのは、実は普段私達は、自分自身が疲れていたとしても気を張って、疲れに気づかぬ様に無視をして頑張って身体を働かせます。それが長い間続くと、今度は自分が疲れていることに慣れすぎてしまい、疲れていることに気づかずに働き続けてしまい、身体を壊してしまうのです。

 

ヨガをした後にだるく感じるということは、身体がヨガによって緩まることにより、緊張が解けて、今まであるのに無視し続けていた疲れを感じる様になる為です。今の自分の体調や環境が自分に負荷をかけていることに気づくことにより、身体に無理をさせるのではなく、無理をしない為の工夫や、無理をしすぎない様に自分自身の行動を変えていくことになります。その結果、疲れを無視し、身体を壊すというよりは、その度その度に疲れとどう共にあるかという、自分の疲れや自分の身体とのつきあい方を学ぶこととなります。

 

人ぞれぞれに身体とのつきあい方があるかと思います。そんなこともゆっくり共に考えていける「お寺からっぽ体験」であれたらなぁと思っています。

 

 

※1)yogaについて日本では「ヨガ」と「ヨーガ」と二つの表記があるそうですが、今回は「ヨガ」との表記をさせていただいております。

 

2016.5/9 更新

 

※ヨガは有資格者の指導のもと行っております。

   

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掲載日: 2016.05.09

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