お金をかけない東洋医学講座ー食はカラダをつくるーNo.3
お寺で行われる様々な活動をリポートしていく「テラプラス」。前回に引き続き、寺子屋あしたデザイン主催のお寺で学ぶ「お金をかけない東洋医学講座」についてレポートしていきます。
皆さんは、「食」についてどのくらい普段意識をされていますか。今回は、本講座の講師、坂部昌明先生に、講座のテーマである「食」について少しお話をうかがっていきたいと思います。
夕方19時からの開催なので、お仕事終わりからの参加も大歓迎です。
—食はカラダをつくる
食を必要としない生き物は、おそらくいません。すべて生き物は、生きるために食行動をとります。そう、「生きることと食べること」は切り離せない関係にあるのです。
巷には、食に関するありとあらゆる情報が散らばっています。情報は、利用できてはじめて有益に使えます。ですから、今回の講座では、「素材選び、調理法、食べ方」について考えていただければと企画いたしました。例えば、好き嫌いが「体調の変化」に伴って出てくる場合、これは単なる偏食とは異なるカラダのサインかもしれません。ごはんを食べるにも、体調によって調理法を変えた方が「おいしく」食べられるかもしれません。そして、ただ「食べればよい」のではなく、「食べ方」に注目すると心地よく食事を終えることができるかもしれません。
仮に0歳から、一日三食毎日食べた(3食×365日)として、生涯の食事回数は男性で88,465回(平均寿命80.79歳*)、女性で95,319回(平均寿命87.05歳*)です。食事の回数は有限であり、しかも、その有限な食事が自分のカラダをつくるのだと認識すると、ただ食べるのは、もったいない気がしますね。
しめくくりに、面白い視点として「親しい人との食事」を挙げます。養生訓では、親しい人との食事の場面では食べ過ぎ、飲み過ぎてしまうから気をつけよと記されています。思い当たる節があり過ぎて困りますが、「その時間をとるな」とは書かれていません。やはり、楽しい時間は大切なのですね。気を付けるべきは、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」です。(坂部昌明)
(簡易生命表h27
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life15/index.html)
毎回の講座では、貝原益軒の『養生訓』を元に作成されたレジュメを配布し、日常の中に取り入れやすい東洋医学の知識を学んでいます。
講座の終わりには、各回のテーマにあったツボの位置を学ぶ様な時間も設けます
毎日の繰り返しの中に何気なくおこなっていることこそ、本当はたいせつなことなのかもしれません。しかし、一人ではなかなかそのことを振り返る時間をとることも難しいかもしれません。だからこそ、こういった場で一緒に、昔の知恵に学びながら、自らの在り方を少し見直してみませんか。
「お金をかけない東洋医学講座」第一期はお陰さまで大盛況の中、終わらせていただくこととなりましたが、また第二期や新しい企画も準備をしておりますので、気になられた方は是非「寺子屋あしたデザイン」で検索下さい。
◆お問い合わせ先
asitadesign@gmail.com(担当:大塚)
主催団体:寺子屋あしたデザインとは…寺院という非日常の場において、「老い」や「ストレス」といった問題を仏教と医療を通じて考える活動です。「お金をかけない東洋医学講座」の他、お寺でヨガやお灸を通じてリラックスした時間を過ごす「お寺でからっぽ体験」も実施している。
御講師:坂部昌明(さかべ まさあき)先生
京都在住。明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)鍼灸学部 鍼灸学科 卒業。京都府立医科大学 大学院 医学研究科 修士課程 修了(医科学修士)。 現在は、森ノ宮医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 兼任講師・明治国際医療大学 鍼灸学部 鍼灸学科 非常勤講師・公益財団法人 未来工学研究所 客員研究員と、多方面でご活躍の先生ですが、お人柄はほんとに柔らかくフランクな先生です。
皆さんは、「食」についてどのくらい普段意識をされていますか。今回は、本講座の講師、坂部昌明先生に、講座のテーマである「食」について少しお話をうかがっていきたいと思います。
夕方19時からの開催なので、お仕事終わりからの参加も大歓迎です。
—食はカラダをつくる
食を必要としない生き物は、おそらくいません。すべて生き物は、生きるために食行動をとります。そう、「生きることと食べること」は切り離せない関係にあるのです。
巷には、食に関するありとあらゆる情報が散らばっています。情報は、利用できてはじめて有益に使えます。ですから、今回の講座では、「素材選び、調理法、食べ方」について考えていただければと企画いたしました。例えば、好き嫌いが「体調の変化」に伴って出てくる場合、これは単なる偏食とは異なるカラダのサインかもしれません。ごはんを食べるにも、体調によって調理法を変えた方が「おいしく」食べられるかもしれません。そして、ただ「食べればよい」のではなく、「食べ方」に注目すると心地よく食事を終えることができるかもしれません。
仮に0歳から、一日三食毎日食べた(3食×365日)として、生涯の食事回数は男性で88,465回(平均寿命80.79歳*)、女性で95,319回(平均寿命87.05歳*)です。食事の回数は有限であり、しかも、その有限な食事が自分のカラダをつくるのだと認識すると、ただ食べるのは、もったいない気がしますね。
しめくくりに、面白い視点として「親しい人との食事」を挙げます。養生訓では、親しい人との食事の場面では食べ過ぎ、飲み過ぎてしまうから気をつけよと記されています。思い当たる節があり過ぎて困りますが、「その時間をとるな」とは書かれていません。やはり、楽しい時間は大切なのですね。気を付けるべきは、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」です。(坂部昌明)
(簡易生命表h27
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life15/index.html)
毎回の講座では、貝原益軒の『養生訓』を元に作成されたレジュメを配布し、日常の中に取り入れやすい東洋医学の知識を学んでいます。
講座の終わりには、各回のテーマにあったツボの位置を学ぶ様な時間も設けます
毎日の繰り返しの中に何気なくおこなっていることこそ、本当はたいせつなことなのかもしれません。しかし、一人ではなかなかそのことを振り返る時間をとることも難しいかもしれません。だからこそ、こういった場で一緒に、昔の知恵に学びながら、自らの在り方を少し見直してみませんか。
「お金をかけない東洋医学講座」第一期はお陰さまで大盛況の中、終わらせていただくこととなりましたが、また第二期や新しい企画も準備をしておりますので、気になられた方は是非「寺子屋あしたデザイン」で検索下さい。
◆お問い合わせ先
asitadesign@gmail.com(担当:大塚)
主催団体:寺子屋あしたデザインとは…寺院という非日常の場において、「老い」や「ストレス」といった問題を仏教と医療を通じて考える活動です。「お金をかけない東洋医学講座」の他、お寺でヨガやお灸を通じてリラックスした時間を過ごす「お寺でからっぽ体験」も実施している。
御講師:坂部昌明(さかべ まさあき)先生
京都在住。明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)鍼灸学部 鍼灸学科 卒業。京都府立医科大学 大学院 医学研究科 修士課程 修了(医科学修士)。 現在は、森ノ宮医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 兼任講師・明治国際医療大学 鍼灸学部 鍼灸学科 非常勤講師・公益財団法人 未来工学研究所 客員研究員と、多方面でご活躍の先生ですが、お人柄はほんとに柔らかくフランクな先生です。
Author
他力本願ネット
人生100年時代の仏教ウェブメディア
「他力本願ネット」は浄土真宗本願寺派(西本願寺)が運営するウェブメティアです。 私たちの生活の悩みや関心と仏教の知恵の接点となり、豊かな生き方のヒントが見つかる場所を目指しています。
掲載日: 2016.11.18