お金をかけない東洋医学講座ー性の東洋医学ーNo.4

お寺で行われる様々な活動をリポートしていく「テラプラス」。今回は、大盛況に終わった寺子屋あしたデザイン主催のお寺で学ぶ「お金をかけない東洋医学講座」の最終回についてのレポート。

最終回のテーマは「性」。どこかタブー視される「性」を学ぶことについて、講師の坂部先生に少しばかりお話を聞かせていただきました。

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―日本における「性」
世阿弥が記した『風姿花伝』には「秘する花を知ること。秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず、となり。この分け目を知ること、肝要の花なり。…」という一節があります。ここでいう「花」とは面白いとおもえる対象を指すと言われています。簡単に訳すと、「秘密にすることが人を引き付ける“面白さ”をかもしだす。それを知ること。“秘密にすれば人は面白そうだと思い。秘密にしないと面白そうに思わない”のだ。この分け目を知るのが、人を面白がらせることにおいて大切だ。…」となります。
この国に住んでいると、どうしても「性」というキーワードが「タブー」とされているように思えます。世阿弥の言う通り、人は隠されていること、秘密にされていることに強い関心を持ちます。しかし、それは時として“単なる”関心のみにとどまり、正確な情報や判断からはかけ離れてしまうこともあるのではないでしょうか。性については、なまじ強い関心を惹いてしまうため、その関心から生じる行動、あるいは衝動が取り返しのつかない事態を招いてしまうこともあります。しかし、一方、よい性生活は人の健康にとっても有益です。面白さと正確な認識のバランス加減を知ることが、本来は重要なはずなのです。
今回の講座では、さわりの部分だけを取り扱いました。おそらく、そもそも興味をお持ちの方には物足りなかったかもしれません。ですが、“初心忘るべからず”です。さらに先の学びを得るためにも、基本を押さえていただければと思います。(坂部昌明)

「お金をかけない東洋医学講座」第一期はお陰さまで大盛況の中、終わらせていただくこととなりましたが、今後は「東洋医学×お茶」「東洋医学から考える未病」などをテーマとして、様々な企画を行いますので、気になられた方は是非「寺子屋あしたデザイン」で検索下さい。

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「お金をかけない東洋医学講座」全4回を取材させてもらって分かったことは、睡眠についても、食についても、性についても自分の生活に密着する部分なはずなのに意外に自分自身がそのことについて、知らないし、考えたことがないという事実でした。日々の生活を送る中で、そのような時間をとることが、難しい社会なのかもしれません。しかしながらそんな社会だからこそ、お寺という少し非日常の空間で、「自分自身の在り方」や「社会の在り方」を考える時間の大切さを教えてもらった気がしました。今後も「寺子屋あしたデザイン」の活動が楽しみです♪♪

◆お問い合わせ先
asitadesign@gmail.com(担当:大塚)
主催団体:寺子屋あしたデザインとは…寺院という非日常の場において、「老い」や「ストレス」といった問題を仏教と医療を通じて考える活動です。「お金をかけない東洋医学講座」の他、お寺でヨガやお灸を通じてリラックスした時間を過ごす「お寺でからっぽ体験」も実施している。

講師:坂部昌明(さかべ まさあき)先生
京都在住。明治鍼灸大学(現、明治国際医療大学)鍼灸学部 鍼灸学科 卒業。京都府立医科大学 大学院 医学研究科 修士課程 修了(医科学修士)。
現在は、森ノ宮医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 兼任講師・明治国際医療大学 鍼灸学部 鍼灸学科 非常勤講師・公益財団法人 未来工学研究所 客員研究員と、多方面でご活躍の先生ですが、お人柄はほんとに柔らかくフランクな先生です。

2017.02/03更新

   

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掲載日: 2017.02.03