寺×音楽 LIFE SONGSプロジェクト—和歌山、出張公演—
2017年10月1日(日)に和歌山県和歌山市にある、浄土真宗の本願寺鷺森別院にて「お寺でエモーション〜泣けるコトバ わらえるコトバ ひびくコトバ〜」というイベントが開催されました。
浄土真宗本願寺派和歌山教区寺族青年連盟が今までご縁のない若者にもお寺や仏教に興味を持ってもらいたいと、お堂での音楽ライブを企画され、当日は約290人の方々が本堂に集まりました。
最初の出演は、釈徹宗さんによる、「エモーション」についてのお話
その後、LIFE SONGSの出演
そして、大阪府出身の浄土真宗本願寺派僧侶の安徳剛典さんによる節談説教
最後は、「おまけびと」さんという、岡山県光栄寺の佐藤知水さんと岐阜県大願寺の浄土真宗本願寺派僧侶、お2人による音楽ライブでした。
LIFE SONGSからは1人のアーティストが「人生、最後に聴きたい曲」をテーマとしてお寺でエモーション(略称:てらえも)に出演させていただきました。
今回は関西で会社員をしながら音楽活動をされているミュージシャン及川良生さんが出演。
1曲目はチューリップの『サボテンの花』を歌ってくださいました。
来場された皆さんのほとんどがこの曲を知っておられたようで、サボテンの花前奏が始まると、笑顔が見受けられ、リズムに乗っている人もいらっしゃいました。
懐かしい名曲を聴きながら、一人ひとりが自分の人生の最後を想像してみる時間となっていたのではないでしょうか?
2曲目にはスピッツの『正夢』
及川さんは
「自分の人生の最後を見つめてみると、この世で会えなくなる人とまた会いたい気持ちが出てくる。実際には会うことができないので、この歌のように夢といことを考えてしまいます。」
と思いを語られました。
曲の後半ではイベントのテーマにあるように心が動かされる、なんとも言えないエモーショナルな時間で、涙を流す方の姿も見られ、本堂中があたたかな雰囲気に包まれていました。
LIFE SONGS代表の奥田章吾さんは
「浄土真宗ではお浄土という”また会える世界”があると教えてくださいます。今回及川さんの歌を聴きながら、この”また会える世界”があるということの力強さを感じた瞬間でもありました。」
と語られました。
3曲目は玉置浩二の『メロディー』という曲でした。
及川さんが人生の最後の最後にはこの歌を聴きたいのだそうです。
心のこもった、本当に感動する演奏でした。
及川さんの演奏を聴いて、死という命を終えていくということは、目には見えなくなっても、耳では聞こえなくなっても、大切な人との思い出やメロディーは必ず残されていくのではないか…と思いました。
演奏終了後は、LIFE SONGS代表の奥田さんと及川さんが総合司会の廣田さんと釈先生と対談され、
言葉だけではない、音楽で人と繋がっていくことの力強さや、なんとも言えない感動した瞬間を音楽はもたらしてくれることがある、
と話されていました。
LIFE SONGSでは音楽を通して、仏教の心を伝えていけたらなぁと思う時間でもありました。
次回公演もお楽しみに。
LIFE SONGSではお寺などでの公演依頼も受け付けております。
詳細はこちらまで。
LIFE SONGS プロジェクト lifesongs88@gmail.com
過去のライフソングスのイベントレポートはこちら
◉第2回テーマ「人生、最後に聴きたい曲」
◉第3回テーマ「一歩、前に進むための別れの曲」
◉第4回テーマ「お寺で雨宿り〜悲しみ、憂鬱と向き合う場所〜」
2017.11/29 更新