夜更かしする子に効く絵本ー『ねないこだれだ』

夜更かしする子に効く絵本
 
題:『ねないこだれだ』
 
作・絵:せな けいこ
 

 
「とけいがなりますボンボンボン こんなよなかにおきているのはだれだ」から始まるこの本は、おばけ絵本シリーズで有名なせなけいこさんの『ねないこだれだ』。せなさんの作品はどれも、ちぎり絵ならではの質感が魅力。
 
北欧では「3びきのやぎのがらがらどん」が、おふくろの味のように各家庭のお父さん独特の読み方があるそうですが、この本も、お父さんが声色を太くして、おばけのようにふるわせて、こどもをちょっぴり怖がらせる、それぞれのお父さん独自の読みが各家庭でくりひろげられているようです。
 
こどもが夜寝なくて、それどころか布団にさえ入らなくて困る、という経験はだれにでもあるでしょう。そんな時、この本が威力を発揮します。「よなかはおばけのじかん」ですからね。
 
実際、幼稚園の保護者の方から、この本が寝かしつけに効果があったという声を聞きます。とはいえ、その効果はそう長くは続かないというのも共通の経験なのですが。
 
絵本によるトラウマなどと言ってネット上では話題になったようですが、そんなこと気にしなくてよいでしょう。たのしい思い出だけでなく、つらかったこと、悔しかったことなども心を豊かにします。子どもはその小さな胸に、おばけや妖怪、はたまた死ぬことにたいしてのおそれをひっそりと抱いているのです。何かをおそれるということは大切です。こわいものがなくなったとき、人間はそれじたいがおばけのようになってしまうからです。
 
(園長 西元和夫)
 
遊びの学校 美哉幼稚園
 
鳥取県境港市にある園児数100人ほどの私立幼稚園
 
「聞思ーよく聞き よく考え よく遊ぶ」ということを理念とし、「本物にふれる」「風土を身心にきざむ」「ものごとがどこから来てどこに行くのか思いをはせる」ような保育を展開中。たとえば地元伯州綿を栽培するびさいオーガニックコットン。年長児による市場見学といわしの手開きを二つの体験軸とするお魚探検隊。
 
詳しくはびさいHPをご覧ください。
 
   

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掲載日: 2013.04.05