被災地の声「14時46分」
(60代女性)
毎月11日やお盆、お彼岸の時期になると、14時46分が気になるという方がいらした。
14時46分が来るまでは、どうしても気持ちが落ち着かないのだそう。
「この時間、まだあの子は生きてたのかと思うとね」
あきらめがつかないのだそうだ。
そして、14時46分が過ぎると、ようやく気持ちが落ち着くという。
「あぁ、もう間に合わないって思うの」
彼女のなかで、何度も何度も震災の記憶が反芻されていることは想像に難くない。
しかし、そのたびに繰り返された彼女の悲しみの深さは、想像することもおぼつかない。
(安部智海)
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他力本願ネット
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掲載日: 2014.05.08