被災地の声「でも死んでしまったからね」

(80代女性)
「息子を亡くして私の人生はくるってしまったんだ。」と強い口調でおっしゃった。
それでも今の仮設から広い家に移って、息子さんにきちんとした仏壇を準備するまでは死ねないという。
「もしも、今生きていてくれたら、生前に関わっていた住宅の建築など、人の為になる仕事をしていたと思う。でも、死んでしまったからね。」
急須にお湯を入れてお茶をつぎながら、息子さんの思い出をしみじみと語る姿に、母親として諦めきれない悔しさを感じた。

(金澤豊)

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掲載日: 2014.07.22

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