（50代夫婦）

仮設住宅を抜け出して、夫婦で旅行に出かけたときのこと。

旅館の布団の上で「久しぶりに足を伸ばして寝れる」と嬉しそうにいうご主人。

「何言ってるの。仮設でも足を伸ばして寝てるじゃないの」と、奥さん。

そのとき、あらためて仮設住宅の狭さが、気持ちを圧迫していたことに気づかされたのだそう。

人の生活は、気持ちによって大きく左右されるのだということを教えられた。

（安部智海）

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