お坊さんと京都の町を散歩ーおぼうさんぽー「門前町に薫る幕末」
西本願寺・門前町界隈は仏具街として知られているが、
知る人ぞ知る幕末・明治維新ゆかりの隠れた名所がある。
西本願寺の東北角にある太鼓楼(重要文化財)には、本願寺を一時的に屯所としていた新撰組による刀傷がいまも残る。
意外なところでは、新撰組の隊員だった島田魁(しまだかい)は、後に本願寺の守衛として働いた。
あの司馬遼太郎が『花屋町の襲撃』で題材に用いた天満屋事件。
新選組隊士らが旅籠・天満屋2階にて酒宴を行っていたところを海援隊士らが襲ったのである。
襲撃側の死亡者のひとり、中井庄五郎の石碑が京都市下京区油小路正面に建てられている。
京都を知り尽くした歴史・幕末ファンも是非、これらの名所が存在する門前町を訪れてはどうだろうか。
2017.2/1 更新