如実知見 にょじつちけん【インスタ法話】


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2022年6月11日
記事作成:他力本願ネット

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如実知見 にょじつちけん
 
ものごとの真実の相をありのままに正しく見抜く仏さまの智慧の眼。
完璧に見ることができるのは仏さまのみ。仏語。

私達は自分の都合、価値観や先入観でものごとを見ている。
 
〈一休さん(一休禅師)のエピソード〉
とある村に一本の曲がりくねった松の大木がありました。
通りかかった一休さんは、村人たちに「この松をまっすぐ見た者には褒美をやろう」と言いました。村人たちは遠くから見たり、寝そべってみたりと様々に工夫を凝らしてまっすぐ見ようとします。
村人の一人が、「いやぁ、しかしどこから見てもこの松は曲がっているなぁ」とボソッと言いました。それを聞いた一休さんは、「あななはこの松をまっすぐ見ることができた。褒美をやろう」
こんなエピソードです。
  
曲がりくねった松は、
曲がりくねっていると
見ることが、松をまっすぐ
見るということです。
私達は、「まっすぐ見る」
と聞けば、まっすぐ見るということにとらわれ、
先入観でものごとを見てしまいます。
仏さまの「如実知見」とは、どのような
状況下でも、「ありのままに見る」ことのできる
真実の智慧によって開かれた世界だったのです。ナモ!​
 

     

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掲載日: 2022.06.11

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