沖島タイムズ vol.33 手作りヨシ舟を琵琶湖へ!
2017年7月24日に滋賀県沖島(琵琶湖に浮かぶ、日本では唯一の住民がいる淡水湖の島)で、子どもたちが島の大人たちと協力して、約5メートルのヨシ舟を作る体験をしました。
沖島小学校と島外の小学校の生徒が約20人と保護者らが参加しました。沖島学区まちづくり協議会と協力して本企画を開催し、滋賀県でヨシの保全と再生のための活動をしている門田時宏さん(66)からヨシの扱い方や舟の作り方を学ぶ機会となりました。
ヨシは琵琶湖の東岸に位置する近江八幡市安土町の「西の湖」などで刈り取られた400キロほどのものを使用し、麻の紐等を使って、丁寧に組み立てられました。
当日は、275研究所所長の菱川貞義さんが作られたヨシに関する絵本を通して、ヨシについて学んだ後に、ヨシ舟の製作に取りかかりました。慣れない紐の結び方や、力が必要な時は沖島の漁師さんたちが手伝ってくださり、漁師さんと子どもたちや島外の方との交流も見受けられました。
製作開始から4時間後に完成し、湖に浮かべると、歓声と拍手が沸き起こりました。製作途中では、子ども達や大人も「本当に浮かぶのかなぁ?」とハラハラされていたこともあり、琵琶湖に自分たちが作った舟が浮かび、大変嬉しそうでした。
その後、救命胴衣を着た子どもたちが2、3人に分かれて順番に舟に乗り込みました。最初は揺れを怖がっていましたが、だんだんと子ども達の笑顔も増えて、とても気持ち良さそうでした。最後には、製作した大人たちも1、2人で乗り込み、みんなで夏の琵琶湖を楽しんでいました。
沖島でも過疎の問題など、様々な課題を抱えながら、まちづくりに取り組まれております。今回のヨシ舟作りでは、琵琶湖にあるヨシを使い、琵琶湖の環境保全を考えるだけではなく、島民や島外の方との交流も深まれば、と思い開催されました。
これからも、沖島のまちづくりは続きます。
まちづくりでは、道路整備や公共交通機関の整備等のハード面に関心が集まりがちですが、その土地に昔から有るものや特性を生かしながら、住民一人ひとりが安心して、豊かに暮らせていけるようなまちづくりが必要な時代となるのではないでしょうか?
1000年続くまちを目指して、お寺が地域のつながりとなり、その一旦を担えることを模索していきます。
滋賀県沖島(琵琶湖に浮かぶ、日本で唯一の島民がいる淡水湖の島)の町づくりはこちら
https://tarikihongwan.net/?p=5986
2017.10/4 更新