放課後の子どもの居場所をオープン。西本願寺みんなの笑顔食堂
「いただきます」
「ごちそうさま」
大きな声で食前食後の言葉を言って、家族そろって食事をしたのは、いつのことだろうか?
小さい時は、お母さんやお父さん、はたまた、おじいちゃんやおばあちゃんに
「テレビ見ながら、ご飯を食べない!」なんて怒られたことも……。
2019年5月22日(水)の16時半より京都・西本願寺で第5回目となる「みんなの笑顔食堂」が開催され、総勢100人の子どもと大人が集まりました。
笑顔食堂は、みんなが笑顔であたたかい食事ができるようにとの想いを込めて、2018年12月にスタートした企画です。
笑顔食堂では、放課後の居場所として本願寺内の施設(聞法会館3階多目的ホール)(http://monbou.jp/)で子どもたちを受け入れ、みんなで食べるおいしい夕食を提供します。また、夕食の前後には、広い会場で友だちと元気に遊んだり、お絵かきをしたりと、思い思いの時間が過ごせ、さらには静かに宿題や自習をしたい子のために自習室も設置されています。
限定100食(16:30より整理券を配布)で用意される夕食は、こどもは無料、おとなは200円で提供されます。
そして、その日に用意される夕食は、地域の企業やご門徒などからいただいた食材で作られた料理が振る舞われます。
今回のメニューは……
ハヤシライス、ピーマンとツナのケチャップサラダ、ゼリー、くだもの
食材を提供してくださったのは、
牛肉・・・・・・・株式会社京屋総本舗さま
お米・・・・・・・京都市・和田壽郎さま
玉ねぎ・・・・・・京都市・村上聖子さま
くだもの・・・・・奈良県光明寺・倉田龍温さま
夕食が始まるまでに、子どもたちは広い部屋で、本願寺の職員の方たちと一緒に走り回ったり、画用紙にクレヨンで絵を描いたりして、自由に遊んでいました。
担当者さんとお話ししてみると、
「始まった当初は、どうやって運営をしていくのか、子どもたちは来てくれるのか、どんなメニューにしたら良いのか、など試行錯誤の連続でした。しかし、多くの方から助言や協力をいただき、今では地域の保育園や幼稚園、小学校だけでなく様々なところから子どもさんが来てくれるようになりました。皆さんの笑顔や楽しそうな姿を見ると、去年からやってきて本当に良かったと思います。
笑顔食堂では、
◎おしゃべりしながら食事をしたい方◎ゆっくりご飯を食べたい◎子育てのことでお話ししたい◎一日くらいはご飯を作るのをお休みしたい◎お母さん、お父さんのご参加も大歓迎ですので、ぜひ、お越しください^^」
会場の皆さんに温かな眼差しを向けられながら、柔和な笑顔で話してくださいました。
平成21年度の厚生労働省の全国家庭児童調査では、
「一週間のうち、家族揃って食事をする日数」という質問項目では、家族揃って一緒に夕食を食べる日数は、「2~3日」が36.2%と最も多く、「毎日」の26.2%を上回っている状況にあるようです。
本願寺派では、貧困や格差解消に向けた取り組みに力を入れており、西本願寺みんなの笑顔食堂以外にも、「子どもたちの笑顔のための募金」の募金活動を展開しています。(http://www.hongwanji.or.jp/project/jissen02.html)
笑顔食堂では、ご提供いただいた夕食を100人で食べる楽しさはもちろんのこと、普段、交流することの少ない地域の子どもたちが、出会うことができ、多様なつながりを生んでいるような気がします。
また、時間の中でかっちりと決められたプログラムに参加するのではなく、ご飯の前後は子どもも大人も自由に過ごすことができ、子どもののびのびした姿を見られる良い機会のようにも思いました。
次回は、6月27日(木)16時半〜聞法会館3階、多目的ホールで開催されます。皆さんも、お子さんやお孫さんと一緒に西本願寺みんなの笑顔食堂に訪れてみては、いかがでしょうか?
<西本願寺みんなの笑顔食堂>
毎月のお知らせはこちらから
※小さいお子さまもイス席で食事となりますので、あらかじめご了承ください(キッズマットのスペースはあります)
※お食事に限りがありますので、あらかじめご了承ください(当日整理券配布)
主催:浄土真宗本願寺派
京都市下京区堀川通花屋町下ル浄土真宗本願寺派重点プロジェクト推進室
TEL:075-371-5181(代)
後援:京都市
協賛:下京区140周年記念行事