被災地の声「二年経って、もう慣れっこさ」

(60代男性) 

仮設に入った当初は、仕事がなくなったことが寂しくて仕方がなかったそうだ。

しかし、二年が経過して、いまはそのことにもすっかり慣れたと、どこか寂しげに話された。

 震災前は畑仕事をしていたのだと懐かしそうに話されながら、

「そういえば、あれもあったな、これもあったな、と思うんだけど、

そのたびに津波で流されたんだってことを思い出しちゃうんだ。

案外、色々と忘れてるもんだね」と大きな笑顔を向けられた。 

話されている内容と表情の大きなギャップに戸惑いを感じると同時に、

笑顔でいようと踏ん張っておられる姿に、胸が苦しくなった。

(安部智海)

 

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掲載日: 2013.10.21