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被災地の声「草ぬきするのが供養なんだわ」
(80代女性)
仮設の近所で中年男性がダンプにひかれて亡くなった。
その現場がたまたま散歩のルート上にあるという女性は、
その前を通ると「あの世に引っ張られる」と仰った。
そして、彼女はこの交通事故をきっかけに、時間に余裕がある時には、
跡形のなくなった地元の閖上で、草ぬきをするようになった。
たくさんの人が亡くなった閖上でも、やはり「あの世に引っ張られる」のだと思う。
そんな中、様々な想いを抱きつつ、丁寧に草ぬきをする彼女の姿を想像させられた。
(安部智海)
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掲載日: 2013.12.05