被災地の声「なんとも言えないね」

(70代、女性)

 何かにつけて相談に乗ってもらっていた仲の良い友人を津波で流されてしまったという女性。

 きっと、さみしい思いをされているのではないかとお訊ねしてみると、しばらく自分の気持ちを反芻しながら、「さみしいというより、心細いかな」と首をかしげて答えて下さった。

 しかしもう一度、さらにご自分の気持ちをふりかえって、「なんとも言えないね」と言い直された。

 「なんとも言えない」という言葉でしか表現できないお気持ちなのだということが伝わってきたことに続けて、「なんで私が生きたんだろうね」と言われる表情は、泣き笑いされているようだった。

 

(安部智海)

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掲載日: 2015.03.16