沖島タイムズ(1000年続く島づくり)vol.1

沖島タイムズ(1000年続く島づくり)vol.1

 

古くからお寺は地域の重要な拠点とされています。地域の様々な課題と向き合うまちづくりの現場において、お寺はどういった貢献ができるのか、注目されています。なかでも過疎化が進む離島であり、かつ浄土真宗の伝統が薫る沖島(※)において、「寺院・僧侶・教えなどの仏教的資源」を活かしたお手伝いができないだろうか。もしこの地において素晴らしい関係を築くことができたなら、その知見を他の地域にも波及させていきたい。そのような思いで島民の方々とまちづくりに向けた話し合いを行いました。

 

※琵琶湖の東南に位置する滋賀県近江八幡市、淡水湖上に浮かぶ日本唯一の有人島で、人口は約300人。離島振興対策実施地域に指定を受けている。島内には蓮如上人ゆかりの二ヵ寺の真宗寺院がある。

 

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沖島コミュニティセンター(沖島内集会所)において、自治会長、現地寺院ご住職ら島内の要職の方々ご同席のもと、現地のまちおこし活動「沖島ファンクラブもんて」(以下、「もんてクラブ」) の実状について、活動に積極的に関わっているメンバーの方々の話を伺いました。

 

「もんてクラブ」は、沖島を一周できるクルーズ、沖島の食材を使った健康志向のお弁当開発、もんてクール(沖島の野菜や魚を活かしたお中元・お歳暮)、沖島紹介の本の作成を目指して昔の言い伝えなどをおばあちゃん、おじいちゃんに聞き取りをするの活動を行っています。橋の建設や港の改修などハード面中心のまちおこしというよりは、アイデアを活かしたソフト面の取り組みが中心で、最終的には沖島に来たい、住みたいと多くの方に思ってもらいたいという願いをもって活動されています。

ファンクラブ会員も募集中です。

https://www.facebook.com/もんて海なし県の離島沖島ファンクラブ-620734308027560/timeline/

 

しかし現状ではまだまだ一部の方の活動と見なされ、他の島民の方に必ずしもご理解いただけているとは限らないため、島全体での意見交換の場が必要だと痛感されていました。これまでも島が一体となったまちづくりを目指して、島民へのアンケートが行われてきましたが、なかなか意見をうまく吸い上げられない現状だといいます。今後、「他力本願.net」等の外部の助けを借りて、島民全体で望ましい沖島像について話し合う場を設けることは有益だと話されていました。

 

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婦人会「湖島婦貴の会」の現地の食材を使ったお弁当(※要予約)。「もんてクラブ」以外にも様々な世代の多様な取り組みが行われている。

 

今後は「もんてクラブ」をはじめとする現地の活動や課題をより詳細にヒアリングしながら、現在は活動に対して関心の薄い島民の方々も巻き込んだ話し合いの場を設けるべく、調査・打ち合わせを重ねていきます。島民の方々が主体となってより良い沖島の実現に向かっていくために、今後「寺院・僧侶・教えなどの仏教的資源」がどのように有効に活用できるのか、模索していきたいと思います。

 

2015.10/15更新