子どもとゆたかに生きるヒントを。子育て世代のがん患者コミュニティから生まれた絵本

図1


タイトル:ママのバレッタ

絵と文:たなか さとこ

発行所:生活の医療社株式会社

 

抗がん剤治療によって、髪の毛がぬけ、かなしい想いをしているママとそれを感じる少女。2人の生活と心の変化がやさしいタッチで描かれており、新たな視点に気がつく、やさしい絵本です。

髪の毛がなくなったママは、色んなウィッグを試し、今までしたことなかったような髪型を楽しみます。

そして、子どもは「髪の毛があるママ」と「髪の毛がないママ」ではなく、「そのままの」ママの存在を大切に思いはじめます。

 


もし、自分に子どもがいたら、がんになったことをなんて話そうか。

どんなふうに、抗がん剤治療で毛がぬけていくことを伝えるのだろうか。

かなしいと思っていたことも、視点を少し変えていくことで、一瞬一瞬が大切な時間になっていくような気がしました。

普段の生活では、他人の生活をうらやましく思い、比べてしまう中で、本書ではママと少女が2人で、他の人の人生と比較ではなく、「今ここにある」人生を愛おしく思っているように感じました。

がんや病気ということに限らず、子どもと一緒に、豊かな視点を育んでくれる『ママのバレッタ』

ママや少女のような、前向きでユーモア溢れる生活を送りたいものです。