がんばっているあなたに。『青い鳥がなくとき』

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『青い鳥がなくとき』
著者:堅田典子(のりこ)
発行:自照社出版 

「そのままでいい。(It is fine, just as you are.)」
小学校のテストで悪い点数をとったとき……。社会人になって仕事で失敗してしまった時……。生きていると、うまくいかないことや、つい、見栄を張ってしまうことがあるかもしれません。
そんな時、「そのままでいい。(It is fine, just as you are.)」、と言葉をかけられたことや自分から誰かにそんなふうに声をかけたことはありますか。

 

 

「姿のブッポウソウ」と呼ばれる青い鳥と、「声のブッポウソウ」と呼ばれるコノハズクのお話。
森中を飛び回る、青く美しい鳥は、他の鳥からもその美しさをうらやましがられていました。しかし、青い鳥は自分の醜い声が好きになれず、他の鳥たちに話しかけられてもずっと黙ったままでした。
そんな時、森のどこからか「ブッポウソーウ♪」と美しい声が聞こえてきました。鳥たちはその声の主を青い鳥だと勘違いを始めてしまい、青い鳥はいつの頃からか「ブッポウソウ(仏法僧)」と呼ばれ始めます。
青い鳥のブッポウソウ(仏法僧)は本当の声の主、コノハズクを見つけてそのことについて、謝ります。するとコノハズクは優しい目で、ブッポウソウ(仏法僧)を受けいれ、語りかけていくのです……。

 

 

大人になるにつれて、何かの責任を背負い、いつのまにか失敗をおそれ、周囲の視線を気にすることってないですか。
そんな大人も子どもと一緒に、ほっと一息つかせてくれるような絵本です。
肩書きでもなく、能力でもない、着飾らない「自分」を優しく包んでくれるようなコノハズクの存在は、読む人みんなにとって大きな存在となることでしょう。