〜カレーを縁として繋がる地域〜 カリー寺2019in尼崎・西正寺(後編)

2019年7月28日、兵庫県尼崎市にある西正寺さんで「カリー寺2019」が開催されました。前編記事は、他力本願.netスタッフが執筆しました。今回は少し趣向を変えて、当日スタッフとして参加した内海ありささんがスタッフにフォーカスを当てて、カリー寺の「裏側」をレポートしました!
 
カリー寺で打ち水

暑さ対策の打ち水を行う

 

今年のカリー寺は、今までにないほど長引いた梅雨明けの直後に行なわれたこともあり、無意識に暑いと呟いてしまうほどの暑さの中開催されました。このとてつもなく暑い時期にカレーを食べる人々が集まるこの熱いイベント。今年の参加者数は、730人。前回の参加者数の600人をはるかに超える参加者数となりました。カレー好きの人が多く集まったのか、お寺でカレーを食べるという異色のコラボレーションに面白さを感じた人が集まったのか、理由はよくわかりません。しかし、例年以上の暑さであろうが、「カリー寺に行こう!」と730人に参加を決意させるイベント。なんて、魅力的なイベントなんでしょう。
 
 当日のイベントの様子は、先日公開された「~カレーを縁として繋がる地域~ カリー寺2019in尼崎・西正寺(前編)」をご覧ください。
 


 

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 さて、本題であるカリー寺のスタッフの話へ移りましょう。
カリー寺のスタッフは、地元の高校生や大学生、地域の主婦や会社員、門徒さん(あるお寺に所属してそのお寺を支援する家)など多様な顔ぶれです。特に、「カリー寺というイベント自体に興味を持って参加した人と門徒さんの両方がスタッフとして関わっていること」が特徴の一つと言えそうです。
 
 スタッフの担当は、受付やグッズ販売、炊飯、ドリンク販売、リユース食器や駐輪場整理・周辺警備など様々。その中でも門徒さんの担当は、本堂、炊飯と駐輪場整理でした。
まず炊飯担当の門徒さんから見ていきましょう。毎年、炊飯が間に合わずお客さんに待ってもらうこともありました。イベントが始まる前から、門徒さんは「今年こそは炊飯を間に合わせよう」と作戦を立てていました。

 
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業務用の炊飯器を使用してご飯を用意した

 

イベント当日、730人分のカレーのお米を炊いていたのは、なんと6人の門徒さん。時間が経つにつれて「お米を炊いていない炊飯器は、蓋を開けて冷ましておかないとお米が炊くのが遅くなるのよ!」と、炊飯テクニックをつかんでいっていました。汗をかきながらせっせと炊飯をしてくれる門徒さんの一人に「なぜカリー寺に関わっているのですか?」と質問したところ、「門徒だからね。いつもお世話になっているから。助け合うことが大事よ。」との返答がありました。
今回、門徒さんが炊いたお米の量は計り知れません。私たちがカレーを楽しめたのも、助け合いの精神で門徒さんがお米を炊いてくれたからだったのです。

 
寺院周辺の警備を行うスタッフt

寺院周辺の警備を行うスタッフ(カリー寺スタッフ 諸富稜さん撮影)

 

次に周辺警備や駐輪場の整理をしてくれた門徒さんを見ていきましょう。11時から16時半の開催時間中、暑い中5人の門徒さんが交代で、立ちながら警備や駐輪場整理をしていました。西正寺の正門の前の道路には、何台もの車やバイクが通ります。車が通るたびに「車が通ります。気を付けてください」と呼びかけてくれていました。
私の担当は駐輪場整備だったので、門徒さんとお話しをすることができました。この門徒さんは、神社のお祭りなど多くの地域のイベントに参加しているそうです。門徒さんは「若いうちにいろんな仕事をしたりいろんな国に行ったりして、たくさん経験しておいたほうがいいよ」という話をしてくれました。なかなか祖父くらいの年代の人と話す機会がないので、とても新鮮でした。
 
カリー寺当日以外にも、門徒さんへのインタビューを行ったりカレーパーティーをしに門徒さんのお家に訪問したりと、門徒さんとの交流が深まりました。

 
手話で「カレー」を表現して記念撮影

手話で「カレー」を表現して記念撮影

 

 カリー寺がなければ、お寺に行くことも、門徒さんにお会いすることもなかったでしょう。カリー寺が始まったきっかけは「お寺でカレーを食べるってなんだか面白そう」という想いからでした。4年目のカリー寺は、「お寺でカレーを食べる」ことにとどまらず「カレーをご縁とした地域の繋がり」が生まれました。これからどのような活動が展開されていくのでしょうか。目が離せません。
 

記事執筆:内海ありさ(カリー寺スタッフ)
 

内海ありさ
1998年1月生まれ。神戸市出身・尼崎市在住。龍谷大学政策学部4回生。専攻は都市計画。尼崎ENGAWA化計画のインターン生として「オトナテラコヤ@はれのひ」の企画・運営、「まごころ薬局」の運営のお手伝いを行なっている。

 
 


 

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