DeathCafeWeek 死について語るデスカフェの見本市

死んだらどうなるんだろう。
 
死って何だろう。
 
そんな疑問があっても、まわりに聞きにくいことだと気持ちを閉じ込めていませんか?
 
深い悲しみから素朴な疑問まで死について語ることのできる場、「デスカフェ」。
その見本市であるDeathCafeWeekが9月にオンラインで開催されました。
イベント内では13回ものデスカフェが実施され、それぞれ多様な死が語り合われました。
 
今回はDeathCafeWeek発起人である吉川直人(よしかわ なおと)さんにお話を聞かせていただきました。死について語りやすい場を提供するデスカフェ。その中でどのような気づきがあったのでしょうか。そしてオンラインという形で開催を決意した背景にはいったい何があったのでしょうか?
前後編にわたってインタビューさせていただきます。
 
 
デスカフェもいろいろ
 
――まず簡単な自己紹介からお願いいたします。
 
吉川直人さん(以下:吉川):京都女子大学 家政学部 生活福祉学科で主に社会福祉関係の科目を担当しております。去年の3月ごろ京都に来たので、こちらに来てから2年近くになります。
 
――DeathCafeWeekに関してお伺いします。
吉川さんとデスカフェにはどのような出会いがあったのでしょうか?

 
吉川:デスカフェに関わるようになったのは、前任の青森県の短大で勤務していたときからです。
 

青森県で行われたデスカフェの様子

 
吉川:短大のグループ施設に特別養護老人ホームがあり、そこの看護主任の方から「地域交流、貢献のための新たな場を作りたい」というご相談を受けまして、デスカフェを提案しました。もともと研究の中でデスカフェを知る機会があり、若者と高齢者の世代間交流もできる、新たな地域コミュニティとして活用できるのではと考えていたので、看護主任のご相談に「ではデスカフェを行うのはいかがでしょうか」とご提案させていただいたんです。
 
青森県では初のデスカフェでした。実施した結果、利用者の家族や地域住民の方、また医療従事者、地域包括支援センターの職員の方、また短大の学生など多種多様な方が集まる場となりました。これが、私が最初に関わったデスカフェです。
 
――青森県でのデスカフェが吉川先生のスタートになったんですね。
その後京都に来られたのでしょうか?

 
吉川:はい。京都女子大に赴任して、デスカフェの調査を本格的に始めました。調査の中で栃木のとあるデスカフェに参加しました。そのデスカフェは、グリーフケア寄りの少人数の会でした。青森県でのデスカフェは30人以上が参加し、様々な職種の方が集ったデスカフェだったのに対し、ここまで違うのかと衝撃を受けました。これがデスカフェの振り幅であり多様性でもあるんだと感じましたね。
 
――数々のデスカフェに参加され、気づかれたことはありますか?
 
吉川:こんなに多様なデスカフェがあるのに、まだ認知度が低かったことですね。同時に、デスカフェ主催者間の交流が少ないということもわかりました。
これらの解決策として、各地のデスカフェ主催者が集まり、様々なデスカフェを行うデスカフェサミットのような場が必要なんじゃないかと思いました。これを行うことで、デスカフェという存在の発信、主催者同士の情報共有にもつながるのではないかと思ったんです。
 

掲載日: 2020.12.16