摂食障がい、自律神経失調症を経て、栄養の大切さを伝える僧侶|原田慈縁さんインタビュー<前編>

 

(写真提供:原田さん)

 

進むべき道は僧侶か、管理栄養士か。

 
――現在、原田さんは管理栄養士であり僧侶としても活動されていますが、仏教の道に進まれたのはいつ頃でしょうか?
 
原田:通信教育中に、やっぱり自分の生まれ育ったお寺のことや、そして仏教というものを学んでみたいという興味も湧いてきたんですよ。そこで、夜間で通える東京仏教学院にも入学し、2年間ぐらいは栄養と仏教を同時に学びました。
東京仏教学院卒業後に僧侶の資格をいただいたんですが、正直そのときは、「僧侶として生きるぞ!」という意気込みはあまりなくて。それよりもまずは栄養関係の資格を取って、それを社会に活かせる仕事をしたいなと思っていましたね。
 
――僧侶の道へ進むことへの希望、あるいは葛藤はありましたか?
 
原田:僧侶という生き方に嫌悪感や違和感はなくて、むしろ自分は僧侶という生き方が向いているなと思っていました。しかし、その生き方がすごく独りよがりになっていないかという葛藤はありましたね。
また、管理栄養士と僧侶、どっちの道を歩けばいいのかと悩んだこともありました。やっぱり、ついつい分けて考えてしまうんですよね。僧侶として生きるのであれば、管理栄養士は諦めるべきか……、と無意識に考えていました。
 
――つらいご経験をされたからこその葛藤があったのですね。また、二足の草鞋を履いていいのかという悩みは、どちらも本気で取り組みたいことである場合、苦しいですよね。
 
原田:でもそんなとき「じゃあ、原田さんは、尼さん栄養士ですね」と恩師に言っていただき、別々に分けて考える必要がないと思え、すごく肩の荷が下りました。その言葉のおかげで、僧侶である管理栄養士が「私」なんだと気付かせていただきました。
 
 

「何で生まれてきたんだろう?」と疑問に思ってきた

   

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掲載日: 2022.01.10