お寺で「コワーキングスペース」の取り組み|京都府明覺寺

「お寺でできる100のことーお寺活用事例集ー」では、暮らしを豊かにしてくれるお寺の新たな取り組みをご紹介します。
気になっているお寺を訪れてみたり、自分のお寺の活動の参考にしたい!などなど、あなたの人生を豊かにするお寺の新たな活動を見つけてみてください。
 
第1回目は、京都駅から歩いて15分の場所にある、浄土真宗本願寺派 明覺寺(めいかくじ)さんの活動をご紹介します!
明覺寺さんでは様々な取り組みが行われています。数ある取り組みの中でも今回は、「お寺でコワーキングスペース」「夕方市(野菜市場)」「歌の会(明歌会)」の3つを見てみましょう。まずは1つめの「お寺でコワーキングスペース」を取り上げます!
 

〜お寺でコワーキングスペースとは?~

 
勉強や読書、ミーティングなど、様々な目的で使ってもらえるように、お寺の本堂を開放することです。予約も必要なく、自由に出入りができ、気軽に本堂という場所を使えることが大きな特徴です。
 
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〜「お寺でコワーキングスペース」の始め方~

①時間を決めて、お寺の本堂を開放する

→「毎週月曜日の9時~18時」と時間を決めておくと、覚えてもらいやすく、親切ですね。
 

②机や座布団を用意する!

→使いやすいように準備しておくと良いでしょう。
 

③お賽銭箱を分かりやすいところに置く

→自然と仏様に手が合わさる方が多いのだとか。
 

④お寺の門に、看板を設置する

→注目を集めるような可愛らしい看板を作ってみましょう!
 

⑤お寺のSNSや掲示板で宣伝する

→事前にお知らせをしておくと、利用者の方がわかりやすいですね!
 

〜副住職にきく!もう一工夫!〜

 

・本堂にWi-Fiを設置する

→ネット環境があると、さらに便利になります!
 

・「名刺布教ボード」を設置する

→コワーキングスペースは様々な人が活用します。そこで、「私(の活動)をいろんな人に知ってほしい!」と思っている方には、名刺を画鋲で刺せるボードに自分の名刺を刺してもらいます。後に活用する方々が「名刺布教ボード」を見て、興味があれば連絡することができます。このように多くの繋がりが新たに生まれていきます。
 

・コワーキングの後に、法話の時間を作る

→コワーキングスペースで、法話やお坊さんからのお話の時間を作ると、それを目的に来てくださる方もいます。このご縁で、コワーキング活用者と共に、仏様のお話を聞かせていただきます。明覺寺さんでは毎週月曜日のコワーキングスペースの後に、15分の法話の時間を設けているそうです。
 
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~やってみるメリット

 

お寺側のメリット

・「初期投資がほとんど必要ない」ということ
→お寺という、元々ある資源を活用しているので、特別な投資は必要ありません。Wi-Fiを設置する費用はかかりますが、これも絶対に必要というわけではありません。
 
・「初めてお寺に来るという人もいる」ということ
→日常生活の中では、お寺に行く機会はあまり多くない方も、自由に開放されてあるお寺があれば、立ち寄ることができます。このような形でお寺に来てくださるのも、有難いご縁なのではないでしょうか。
 

利用者側のメリット

・「自分の時間を大切にできる」ということ
→日常生活では、様々な理由で、自分のやりたいことをする時間がなかなか取れない人が増えています。しかし、コワーキングスペースに行くという理由ができれば、そこで自分の時間ができるのです。
 

~活用する上での注意点~

 

・セキュリティ面

お寺には御本尊はもちろん、他にも大切なものが沢山あります。ですのでセキュリティには気をつかいましょう。防犯のために、コワーキングスペースには必ず寺院関係者が一人は常駐しています。寺院関係者がいることで、活用者も安心して活用することができます。またお寺に関する疑問があれば、その場で質問して会話が生まれていくこともあるかもしれません。
 

・Wi-Fiを設置する場合は、寺族が使うWi-Fiとは別に用意する

これも安全面を考慮して、Wi-Fiはコワーキングスペース用と寺族用で分けて設置しておきましょう。このようにすることで、外部からの不正アクセスを防止できます。
 
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明覺寺副住職 柱本惇さんの声――

 
“コワーキングスペース”というのは前々から知っていて、ずっとやりたいなと思っていました。明覺寺ではお寺の行事の他、様々な方がイベントを開催してくださるのですが、お寺に来てくださる方とゆっくりお話する時間がありませんでした。そこで、色んな方と、もっとゆっくり話せる時間を作りたいと思い、コワーキングスペースを始めました。私が思うに、お寺に行くために、お寺の人と時間を決めて、約束をして……っていうのは、ハードルが高いと思うんです。でも、コワーキングスペースとしてお寺が開放されていれば、約束なしで、いつ来てもいいし、いつまで居てもいいんです。
明覺寺では継続的にコワーキングスペースをしていますが、大人数が来て賑やかになるということはあまりありません。でも、少人数の方が、ゆっくりと自分の時間を持つことができますし、「知る人ぞ知る空間と時間」という感じが好評です。皆さんもぜひ、お寺でコワーキングスペースを始めてみてください。
 
コワーキングについての詳細はこちら(明覺寺公式ホームページ)

   

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掲載日: 2019.08.01